尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が29日、「2030年国際博覧会(万博)」の釜山(プサン)誘致失敗について、「全ては私の力不足」と謝罪した。予想以上にサウジアラビアとの票差が開いたことで批判の声が高まり、釜山地域の世論も悪化したため、尹大統領が直接謝罪したのだ。
尹大統領は同日午前、龍山(ヨンサン)大統領室で予定になかった会見を開き、「万博に関する国民への言葉」と題した談話を発表した。テレビで生中継された約10分にわたる談話では、「不足」「責任」という言葉がそれぞれ3回言及され、尹大統領は「失望させて申し訳ない」と繰り返し謝罪した。
尹大統領は、「官民で接触しながら私たちが感じた(各国の)立場に関する予測が大きく外れたようだ」とし、「全て私の力不足だと考えてほしい」と述べた。そして、「官民は合同で本当に雁ぱった。これをうまく指揮して誘致を導き出せなかったのは、大統領である私の力不足のため」と話した。尹大統領は、「万博誘致は失敗したが、国土の均衡発展戦略は推進される」とし、「南部地域で釜山を拠点に、全ての経済・産業活動が円滑に行われるようインフラ整備を滞りなく進めていく」と明らかにした。
大統領室はこれまで、万博誘致が慶尚道(キョンサンド)圏の支持率を大幅に牽引する機会と考え、官民レベルで動員可能な資源を投入してきた。大統領室関係者は、「重要な国政課題だったが、変化があったため、国政の責任者が国民に直接説明するのは当然だ」と述べた。
全主榮 aimhigh@donga.com