政府が、国民全員のライフサイクルに合わせて精神健康を管理する内容を盛り込んだ「全国民の精神健康革新案」を発表する。
29日、東亜(トンア)日報の取材を総合すると、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は来月5日、青瓦台(チョンワデ)の迎賓館で全国民精神健康革新案を発表する予定であることが確認された。これまで保健福祉部が担当してきた精神健康関連対策を、汎政府レベルで総合して打ち出すのは今回が初めてだ。
今回の精神健康革新案は、一人の個人が青少年期(学業)、青年期(就職および出産子育て)、中高年期(引退)、老年期(老後)など、人生の各段階を経て精神健康に困難を来たした時、国がこれをオーダーメード型で管理するという内容が柱となっている。
これまでは「治療」に集中していた精神健康管理システムを、「予防・早期発見→治療→リハビリ・日常回復」という全ての過程に拡大して支援するというのが政府の計画だ。重症精神疾患者が治療を中断して症状が悪化し、凶悪犯罪を起こすことが起きないよう、彼らに対する管理を強化する案も含まれるものと見られる。大統領室の関係者は、「全般的な精神健康管理体系を変える改革になるだろう」と明らかにした。
発表当日は、政府関係者だけでなく、医療界や精神疾患患者・家族団体なども参加する予定だという。青少年期に精神健康に困難を経験した青年が、本人の経験を自ら発表する日程も含まれているという。政府の関係者は、「国が、国民の精神健康管理に大きな力を注ぐというメッセージとビジョンも、一緒に発表する」と述べた。
キム・ソヨン記者 チョ・ゴンヒ記者 ksy@donga.com