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ドイツ極右政党、市長選で初勝利

Posted December. 19, 2023 08:49,   

Updated December. 19, 2023 08:49

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ドイツで反移民を掲げた極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が、中小都市の市長を初めて輩出した。セルビアの総選挙では、親ロシア右派の現政権が勝利した。欧州では、難民の増加と高物価による経済難が続き、極右が台頭している。

17日、ドイツの国際放送ドイチェ・ヴェレ(DW)などによると、AfDは2013年の結党以来、初めて市長選挙で勝利した。ドイツ東部のザクセン・スイスへの玄関口である人口4万人の都市ピルナで市長決選投票が行われ、予備集計の結果、ティム・ロッホナー候補(53・写真)が38.5%の得票率で、2人のライバル候補を抑えて市長に当選した。

ロッホナー氏は無所属だが、AfDの候補として選挙に臨み、メルケル前首相が所属するドイツ最大野党「キリスト教民主同盟(CDU)」候補、「自由な有権者(FW)」候補と競った。

AfDの候補が人口4万人規模の都市の市長に当選したのは初めてだと、DWなど地元メディアは伝えた。今年7月、ザクセン=アンハルト州のラグーン=イェスニッツ市長選挙でもAfD所属の候補が当選したが、ここは人口9千人レベルだった。ザクセン州の情報当局は最近、AfDを右派過激主義運動に分類したが、このような状況でAfDが市長を輩出し、さらに注目を集めている。ドイツでは、AfDの上昇傾向は続いている。ある調査によると、有権者の5人に1人はAfDに投票すると答え、CDUに次いで2番目に支持を得ていると、DWは伝えた。

東欧のセルビアでも、事実上の大統領再信任を問う総選挙で、親ロシア極右の与党が勝利を宣言した。AP通信によると、セルビアのブチッチ大統領は17日、議会選挙で開票が76%まで進んだ時点で記者会見を開き、セルビア進歩党(SNS)の圧勝を発表した。

ブチッチ氏とSNSが今回の総選挙で圧勝し、国政掌握力を得たことで、極右政策がさらに強化されるとの見通しが出ている。昨年再選に成功したブチッチ氏は、憎悪犯罪による社会的混乱、高物価による経済難などで信頼が揺らぐと、局面転換のために早期総選挙に打って出た。


趙은아 achim@donga.com