657兆ウォン来年度予算「遅刻処理」、与野党の裏取引は依然としてブラックボックス
Posted December. 22, 2023 08:42,
Updated December. 22, 2023 09:42
657兆ウォン来年度予算「遅刻処理」、与野党の裏取引は依然としてブラックボックス.
December. 22, 2023 08:42.
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国会が21日、本会議を開き、656兆6千億ウォンの来年度予算案を可決した。与野党の対立で、今月2日までの法定期限を19日経過し、「遅刻処理」となった。最大野党「共に民主党」が自分たちの意向通りに政府案を修正して単独処理する考えを明らかにすると、与党「国民の力」と政府が交渉に乗り出したことで、昨年の22日の「遅刻処理」最長記録を破る不名誉は免れた。しかし、3年連続で法定期限を過ぎ、その過程でどのような妥協が行われたのか国民は知ることができない「ブラックボックス」の密室合意が再演された。可決された来年度予算案は、政府案を4兆2千億ウォン削る代わりに与野党が要求した3兆9千億ウォンを増やし、全体的に3千億ウォン減額された。政府がばらまき予算配分を是正すると言って今年より5兆2千億ウォン減らした研究開発(R&D)予算は、与野党の合意で6千億ウォン増額した。与野党の妥協で「共に民主党」が削ろうとした政府の原子力予算1814億ウォン、政府が全額削減した「李在明(イ・ジェミョン)地域通貨」予算3千億ウォンが復活し、セマングム予算3千億ウォンが増額された。来年度の予算増加率は、今年の本予算比2.8%で、関連統計が整備された2005年以降、最低だ。新型コロナウイルス感染症などを理由に急増していた予算規模、国の負債増加にある程度ブレーキがかかったことになる。しかし、最後の交渉で、与野党が国会法に根拠もなく議事録も残さない「小小委員会」を作り、駆け引きする旧態が繰り返されたのが問題だ。世界10位圏の経済大国の一年の国家予算が、ごく少数の与野党指導部と公務員だけが集まった密室で最終決定された。この過程で、金起炫(キム・ギヒョン)前「国民の力」代表の選挙区である蔚山(ウルサン)南区の水素電気トラム予算、「共に民主党」の李在明代表の選挙区である仁川桂陽区(インチョン・ケヤンク)の道路開設予算が数十億ウォンずつ増額されたという。一方の主張だけを貫徹することはできず、譲歩が避けられないとしても、力のある政治家が総選挙を控えて自身の選挙区に恩恵を与える「メッセージ予算」「カトーク予算」は根絶しなければならない慣行だ。ほぼ毎年、国会の予算案処理が遅れ、その過程で裏取引が行われているにもかかわらず、政界は改善の意思を全く見せていない。少数だけが参加する緊密な交渉が避けられないなら、議事録を作って透明に公開することを義務づける必要がある。どんな根拠、どんな理由で数百、数千億ウォンの血税が与野党の交渉テーブルで決められたのか、国民は知る権利がある。
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国会が21日、本会議を開き、656兆6千億ウォンの来年度予算案を可決した。与野党の対立で、今月2日までの法定期限を19日経過し、「遅刻処理」となった。最大野党「共に民主党」が自分たちの意向通りに政府案を修正して単独処理する考えを明らかにすると、与党「国民の力」と政府が交渉に乗り出したことで、昨年の22日の「遅刻処理」最長記録を破る不名誉は免れた。しかし、3年連続で法定期限を過ぎ、その過程でどのような妥協が行われたのか国民は知ることができない「ブラックボックス」の密室合意が再演された。
可決された来年度予算案は、政府案を4兆2千億ウォン削る代わりに与野党が要求した3兆9千億ウォンを増やし、全体的に3千億ウォン減額された。政府がばらまき予算配分を是正すると言って今年より5兆2千億ウォン減らした研究開発(R&D)予算は、与野党の合意で6千億ウォン増額した。与野党の妥協で「共に民主党」が削ろうとした政府の原子力予算1814億ウォン、政府が全額削減した「李在明(イ・ジェミョン)地域通貨」予算3千億ウォンが復活し、セマングム予算3千億ウォンが増額された。
来年度の予算増加率は、今年の本予算比2.8%で、関連統計が整備された2005年以降、最低だ。新型コロナウイルス感染症などを理由に急増していた予算規模、国の負債増加にある程度ブレーキがかかったことになる。しかし、最後の交渉で、与野党が国会法に根拠もなく議事録も残さない「小小委員会」を作り、駆け引きする旧態が繰り返されたのが問題だ。世界10位圏の経済大国の一年の国家予算が、ごく少数の与野党指導部と公務員だけが集まった密室で最終決定された。
この過程で、金起炫(キム・ギヒョン)前「国民の力」代表の選挙区である蔚山(ウルサン)南区の水素電気トラム予算、「共に民主党」の李在明代表の選挙区である仁川桂陽区(インチョン・ケヤンク)の道路開設予算が数十億ウォンずつ増額されたという。一方の主張だけを貫徹することはできず、譲歩が避けられないとしても、力のある政治家が総選挙を控えて自身の選挙区に恩恵を与える「メッセージ予算」「カトーク予算」は根絶しなければならない慣行だ。
ほぼ毎年、国会の予算案処理が遅れ、その過程で裏取引が行われているにもかかわらず、政界は改善の意思を全く見せていない。少数だけが参加する緊密な交渉が避けられないなら、議事録を作って透明に公開することを義務づける必要がある。どんな根拠、どんな理由で数百、数千億ウォンの血税が与野党の交渉テーブルで決められたのか、国民は知る権利がある。
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