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米、中国の旧式半導体も規制へ…韓国企業にも影響か

米、中国の旧式半導体も規制へ…韓国企業にも影響か

Posted December. 23, 2023 08:11,   

Updated December. 23, 2023 08:11

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半導体と核心鉱物のサプライチェーン(供給網)をめぐる米国と中国の覇権争いが激化している。昨年10月から最新式の先端半導体の対中輸出を規制してきた米国が21日(現地時間)、中国製の旧式半導体まで規制する考えを明らかにすると、中国も戦略物資であるレアアース(希土類)の加工技術の輸出を禁止すると「対抗措置」を打ち出した。米国と中国のいずれにも進出している韓国の半導体企業も、何らかの形で影響は避けられないものとみられる。

米商務省は同日、「来月から米企業が旧式半導体をどのように調達しているのか把握するための調査を開始する」とし、自動車、航空宇宙、防衛産業など先端産業分野の約100社を対象に、これら企業の旧式半導体需給の実態を把握すると明らかにした。レモンド商務長官も、「中国が自国企業の旧式半導体生産を拡大し、米企業が市場で競争できないようにする懸念すべき兆候を確認した」とし、「米国の旧式半導体サプライチェーンを脅かす外国政府の非市場的な行動に対処することは、国家安全保障の問題」と強調した。

中国は、米国の先端半導体規制で当該市場に参入する道が閉ざされると、旧式半導体市場に集中し、市場シェアを拡大した。これに対し、バイデン政府当局者もブルームバーグ通信に、旧式半導体に対する米国の制裁に「関税やその他の貿易手段が含まれる可能性がある」と明らかにした。米企業が輸入する中国製旧式半導体の関税を大幅に引き上げ、中国への依存度を下げる意味とみられる。

中国商務省と科学技術省は同日、レアアースを使用した高性能磁石などの製造技術、製鍊技術の輸出を制限する内容を盛り込んだ「中国輸出禁止・制限リスト」の改定版を発表した。ロイター通信は、今回の措置で特に電気自動車、医療機器、武器などに使用されるレアアースの供給及び製鍊にかなりの打撃があると予想した。

米国の旧式半導体実態調査が始まれば、米市場に進出した韓国企業も対象に含まれる可能性が高いという見方もある。産業通商資源部関係者は、「まだ具体的な調査範囲や計画は出ていないが、韓国企業に与える影響などを考慮して米政府と協力する」と話した。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 キム・チョルジュン記者 weappon@donga.com