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「犯人の脳に刻まれた犯罪現場の証拠を追跡」 検察、AI活用した脳波分析捜査法を開発

「犯人の脳に刻まれた犯罪現場の証拠を追跡」 検察、AI活用した脳波分析捜査法を開発

Posted December. 26, 2023 08:20,   

Updated December. 26, 2023 08:20

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検察が、人工知能(AI)の機械学習技術を活用した新たな脳波分析技法を開発し、強力犯罪捜査に導入する計画だ。検察が捜査にAI技術を適用するのは初めて。

25日、東亜(トンア)日報の取材を総合すると、最高検察庁科学捜査部(朴賢濬部長)は最近、漢陽(ハンヤン)大学脳工学部の任彰煥(イム・チャンファン)教授チームと共に機械学習を活用した脳波分析技法を開発した。

検察のこれまでの脳波分析技法は、脳に馴染みのある刺激が与えられた時に発生する特定の脳波(P300・刺激提示後0.3秒で現れる脳波)を活用した。被疑者の脳に犯行場所や方法などが記録されていると考え、犯行場所・道具などを提示した後、脳波の変化を測定する方式だ。証拠がない場合や被疑者が容疑を否認する場合に活用されたが、精度が低く証拠能力が認められなかった。

検察が任教授チームと共に開発した新技法は、P300反応のほか、脳の領域間で交わされる信号の接続強度や回数の変化などを分析できるのが特徴だ。例えば、犯行に及んだ被疑者に犯行道具や場所などの情報を提供した後、脳を検査すると、視覚や触覚などの感覚情報を処理する頭頂葉部分が活性化したことが分かった。また、意思決定を行う部分との接続性も高まることが分かったが、このような脳の「ネットワークの流れ」を総合的に分析し、機械学習技術でAIに学習させて犯人と参考人、単純目撃者などを区別するというものだ。

最高検察庁のキム・ソクチャン脳波分析官は、「犯罪現場は犯人の脳に証拠を残す」とし、「機械学習技術で6万件以上の脳波データを学習して適用した結果、精度が96.2%となった。今後、脳波分析を利用した科学捜査が増え、長期未解決事件の捜査にも役立つと期待している」と話した。


チャン・ウンジ記者 jej@donga.com