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700億ウォン投じた「京城クリーチャー」、評価は賛否両論

700億ウォン投じた「京城クリーチャー」、評価は賛否両論

Posted December. 27, 2023 08:11,   

Updated December. 27, 2023 08:11

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ネットフリックスが年末を狙って出したドラマ「京城(キョンソン)クリーチャー」が22日、公開された。「京城クリーチャー」は、1940年代の京城を舞台にした「Kクリーチャーもの(モンスタードラマ)」で、俳優のパク・ソジュンとハン・ソヒが主演を務めた。シーズン1、2全体で700億ウォンの制作費を費やしたとされ、公開前から期待を集めた。いざ蓋を開けてみると、「脚本がお粗末で、俳優の演技が期待に及ばない」という酷評と、「引き込まれる。面白かった」という好意的な評価が交錯している。

「京城クリーチャー」は、1945年の京城、日本軍が運営するオンソン病院の地下で人体実験が行われていることを知った質屋の当主チャン・テサン(パク・ソジュン)とトドゥクン(行方不明者を探す人)ユン・チェオク(ハン・ソヒ)の話を描いた。彼らは、オンソン病院で人体実験によって生まれたモンスターに遭遇し、閉じ込められた人々を救うために力を合わせる。2人のロマンスもあり、時代劇とロマンスもの、クリーチャーものまで様々なジャンルを行き来する。

脚本は、「製パン王 キム・タック」(2010年)、「浪漫ドクター キム・サブ」シリーズのカン・ウンギョン氏が担当した。1940年代の京城を再現するために4500坪規模のセットを建てた。40年代に撮影された写真を参考にし、現実味を出すために街灯、看板、電柱などをすべて実物大にした。特に、「モダンボーイ」で、京城一の質屋「金玉堂」の当主であるチャン・テサンの家には力を入れた。欧州の小さな城を連想させる家の内部は、華やかな模様の壁紙とシャンデリアでいっぱいだ。チャン・テサンは「朝鮮のギャツビー」というコンセプトに合わせて自信満々に見えるよう、仕立てられたジャケットや誇張された大きな襟など、服装に気を配った。人体実験が行われるオンソン病院は、病院の地下そのものをモンスターのように見せようと、暗く恐ろしい感じを表現した。

作品への没入感自体は悪くない。米国の映画批評サイト「ロッテン・トマト」の批評家評価鮮度指数は86%、観客評価ポップコーン指数は84%だ。国内で酷評が多い理由は、コンテンツに対する韓国視聴者の目線が高くなったからだと考えられる。1、2話の展開が遅く、全10話のシーズン1のうち3話までモンスターは格子の隙間から触手だけが登場し、緊張感にやや欠ける。セットが派手で誇張されているため、よくできた偽物のような感じも与える。お馴染みのテレビドラマなら問題ない部分が、「イカゲーム」、「ムービング」など映画レベルの完成度の高いドラマに慣れている視聴者には物足りないかもしれない。だが、進むにつれて引き込まれる。ネットフリックスでもシーズン1からパート1、2に分けて勝負をかけたため、残りの公開分と視聴者の評価に関心が集まる。パート1の1~7話が公開され、パート2の8~10話は来年1月5日に見ることができる。シーズン2は来年中に公開される。


崔智善 aurinko@donga.com