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湾岸6ヵ国、韓国の自動車など6000品目の関税を順次撤廃

湾岸6ヵ国、韓国の自動車など6000品目の関税を順次撤廃

Posted December. 29, 2023 08:15,   

Updated December. 29, 2023 08:15

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政府がサウジアラビアなど中東6カ国からなる湾岸協力会議(GCC)との交渉開始から15年を経て、ついて自由貿易協定(FTA)を妥結した。韓国とGCCの今回のFTA妥結で、自動車、兵器、造船など韓国からの輸出品目の76%に対する関税が20年以内に全て撤廃される。昨年基準でGCC6ヵ国全体の国内総生産(GDP)は世界9位に上る。韓国とGCC間の貿易額は1026億ドルで、韓国にとって中国、アセアン、米国、欧州連合(EU)に次ぐ5番目の貿易相手国となる。

産業通商資源部の安徳根(アン·ドクグン)通商交渉本部長は28日、ソウルでブダイウィGCC事務総長と、韓国とGCC間のFTA交渉を最終妥結し、共同宣言に署名した。GCCとのFTA妥結の結果、GCCは韓国からの輸入品目7879品目のうち6024品目(76.4%)の関税を即時·5年·15年·20年に分けて撤廃する。関税撤廃の恩恵が最も多く期待される自動車は排気量に応じて15年と20年以内に撤廃され、武器類の拳銃·迫撃砲·曲射砲などは直ちに、ロケット発射機·武器類部品は5年、ミサイル·戦車·装甲車は20年以内に撤廃される。

韓国はGCCからの輸入品目1万2242品目のうち、1万1012品目(89.9%)の関税を20年以内に全て撤廃する。アンモニアとヘリウム、窒素肥料などの関税は即時撤廃され、液化石油ガス(LPG)、バンカーC油はそれぞれ5年と10年以内に撤廃される。韓国の輸入額のうち、GCCからの輸入量が38.7%を占める液化天然ガス(LNG)の関税は段階的に引き下げられ、15年後には撤廃される。ただ、双方の関税撤廃のバランスを取るため、GCC産ナフサの関税は50%だけ削減し、原油は削減対象から除外した。韓国がGCCから輸入する品目のうち、原油は輸入額基準で68.1%を占めている。

GCCとのFTA交渉は2008年7月に開始し、2010年に中断されたが、2022年1月に再開された。韓国はシンガポール、欧州自由貿易連合(EFTA)に続き、GCCがFTAを妥結した3番目の国となった。産業通商資源部の関係者は「米国、中国、日本に先駆けて巨大なGCC市場とのFTA締結に合意したことに意義がある」と話した。


世宗市=キム・ヒョンミン記者 kalssam35@donga.com