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CNN「韓国軍の最大の敵は少子化…国防力の弱体化が懸念」

CNN「韓国軍の最大の敵は少子化…国防力の弱体化が懸念」

Posted January. 01, 2024 08:19,   

Updated January. 01, 2024 08:19

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「今後、韓国軍が直面する最大の敵は、まさに低い『出生率』だ」

米CNNは昨年12月29日(現地時間)、「韓国軍の新たな敵、出生率(population math)」という記事で、「韓国軍は現在の出生率0.78人では50万人の既存の兵力を維持することは難しい」とし、「低出生問題で韓国の国防力の弱体化が懸念される」と伝えた。

CNNによると、韓国は現在の兵力水準を維持するためには毎年20万人の入隊が必要だ。しかし、昨年の出生児数は男女合わせて25万人にとどまった。CNNは、「(新生児の)男女比が同じだと仮定すると、20年後には12万5千人しか入隊できない」とし、「さらに統計庁は、出生児数が2025年に22万人、60年には15万6千人にまで減少すると予測している」と伝えた。

少子化問題は即座に韓国の国防力の弱体化につながる可能性がある。韓国は、周囲に中国、台湾、北朝鮮があり、地政学的に紛争要素が散在する位置にあるが、これに対処するための兵力すら確保が難しい状況に陥る可能性があるという指摘だ。

国防部は、06年に67万4千人だった現役軍人を昨年までに50万人に減らした。CNNは、「韓国政府は、北朝鮮の脅威が減少するという前提で、小さいながらも精鋭化された軍隊を育成することを決めた」とし、「しかし、北朝鮮の脅威が減少するという前提は偽りであることが明らかになった」と指摘した。

問題は、技術中心の精鋭化された軍隊でも、ある程度の兵力は欠かせないということだ。領土維持はもとより、戦場で人工知能(AI)システムなど最新技術を運用・監督するのも人間の役割だ。CNNは、「国防部は全体兵力のうち幹部の割合を拡大する計画だが、任官志願者は18年約3万人から22年1万9千人に数年間で減少した」と指摘した。

「女性徴兵制」も代替案として挙げられているが、容易ではない状況だ。祥明(サンミョン)大学国家安保学科のチェ・ビョンウク教授はCNNとのインタビューで、「家父長制的な韓国社会では、社会的な論争や出産など様々な複合的な要因により、コストがより大きくなる可能性がある」と説明した。


イ・ギウク記者 71wook@donga.com