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下り坂を逆走する飲酒運転車を勇敢な市民が阻止

下り坂を逆走する飲酒運転車を勇敢な市民が阻止

Posted January. 09, 2024 08:45,   

Updated January. 09, 2024 08:45

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60代の市民が下り坂を逆走していた飲酒運転車を阻止して大事故を防いだ。運転手は酒気帯び運転で信号待ち中に居眠りし、ブレーキを踏み外したことが分かった。

8日、仁川弥鄒忽(インチョンミチュホル)警察署などによると、昨年12月29日午後10時7分ごろ、仁川弥鄒忽区朱安洞(チュアンドン)の交差点で、30代の男性A氏が運転する軽自動車が下り坂で左折信号待ち中に動き始めた。この車両はヘッドライトもつけずに低速で交差点に進入した。幸い、横方面から走ってきた車とは衝突しなかったが、対向車線の左折車線を越え、逆走を始めた。他の車両がクラクションを鳴らしたが、運転手は何の反応もしなかった。

対向車線の直進車線で信号待ちをしていた60代の男性B氏は、この様子を見守っていたところ、運転手A氏の目が閉じていることを目撃した。急いで自分の車から降りたB氏は「気を失っている」と叫びながら逆走する車に向かって走った。数秒で車に追いつき、開いた窓の隙間から腕を突っ込み、変速ギアをパーキングに切り替えた。続いてドアを開けてサイドブレーキをかけ、車を停止させた。直ちにエンジンを切って車のキーも外した。このようなB氏の素早い行動のおかげで、大きな事故にはならず、けが人も出なかった。

B氏は、A氏の車から酒の匂いを感じ、112番通報した後、A氏を警察に引き渡した。通報を受けて駆け付けた警察がA氏の血中アルコール濃度を測定した結果、免許取り消し基準の0.08%と測定された。警察の捜査の結果、A氏は酒気帯び運転で信号待ち中に居眠りをしてしまい、ブレーキから足を離したことが分かった。

警察はA氏を道路交通法上の酒気帯び運転の疑いで在宅起訴し、検察に送検した。飲酒運転による事故を防止したB氏には、表彰を検討している。警察関係者は「現場で勇敢に対応してくれた市民のおかげで大きな事故を防ぐことができた」と話した。


仁川=コン・スンベ記者 ksb@donga.com