最大野党「共に民主党」を離党した金鍾民(キム・ジョンミン)、趙応天(チョ・ウンチョン)、李元旭(イ・ウォンウク)の3議員が12日、「未来大連合」(仮称)の結成を宣言した。3議員は、「既得権政治を打破し、世界を変える政治に向かうには、改革勢力、未来勢力が連帯・連合しなければならない」とし、「すべての改革勢力、未来勢力が共にするプラットフォームになる」と強調した。
同党を離党した李洛淵(イ・ナクヨン)氏も、新党の党名「新しい未来」(仮称)を発表し、「巨大2党の極端な政治を打破し、政治の正常化に向けて多党制の実現と改憲に取り組む」と述べた。
第3地帯内の勢力間の選挙連帯及び合流の議論が本格化する中、それぞれが合従連衡を通じた勢力拡大に乗り出す様相だ。
●ビッグテント・プラットフォームを自称する「未来大連合」
李元旭、金鍾民、趙応天の3氏は同日、国会で正義党の朴元錫(パク・ウォンソク)議員、鄭泰根(チョン・テグン)元ハンナラ党議員と共に、「未来大連合」の結成を明らかにした。朴氏と鄭氏は、政治革新フォーラム「あなたと共に」を立ち上げ、第3地帯の新党結成を準備してきた。彼らは記者会見で、「既得権の2大政党は反省する気も変化する意志もない。韓国政治は、攻撃と無条件の熱狂に満ちたコロシアムになってしまった」とし、人工知能(AI)など新技術産業の流れに対する備えをはじめ、不平等に対する代案、気候危機・人口危機・地方消滅などに対する解決策を探ると明らかにした。彼らは14日、国会議員会館で結党発起人大会を開き、動き出す構えだ。
李洛淵氏の「新しい未来」も16日、ソウル女性プラザ国際会議場で結党発起人大会を開催する予定だ。李洛淵氏と趙応天、金鍾民氏らは11日夕方、ソウル市内で会合し、共同で結党発起人大会を開く案などについて話し合ったが、意見の差を縮めることはできなかったという。未来大連合の一部で、李洛淵氏の「大統領選不出馬」など後退を求めたが、李洛淵氏側が受け入れなかったという。「原則と常識」側の関係者は、「それぞれの躍進を通じて自身の器を満たした後、共にするのが重要だ」と話した。李洛淵氏側も、「当初、新党準備委の段階から共にしようと議論したが、速度を合わせるのは無理だと判断した」とし、「究極的に新党は一緒にやっても結党準備の過程は異なる可能性がある」と述べた。
●李俊錫氏「最大公約数を模索中」
李洛淵氏は、「改革新党」(仮称)結成を推進している李俊錫(イ・ジュンソク)元与党「国民の力」代表について、「共にすべきだと考える」と改めて連帯の意向を明らかにした。李洛淵氏は同日、MBCラジオ番組で「(李俊錫氏は)青年政治を象徴する人であり、経験豊富な政治家の代表格になっているのではないか」とし、「世代統合モデルになり得る」と話した
未来大連合側も当分の間、李俊錫氏はじめ琴泰燮(クム・テソプ)元議員の「新しい選択」、梁香子(ヤン・ヒョンジャ)議員の「韓国の希望」など中道派陣営との新党結成をめぐる議論に集中する計画だ。未来大連合関係者は、「民主党から出た人たちだけでは、現実的に新党の破壊力は大きくない」と話した。
李俊錫氏はペースを調整し始めた様子だ。KBSラジオ番組で、李洛淵氏との連帯について「無闇に合流しようというのは、国民も支持率で応えないだろう」とし、「異論が多数あるにもかかわらず、無闇に合流しよう、連帯しようという話は、党内メンバーも気が乗らず、国民も支持率で応えないだろう」と強調した。ただし、「最大公約数を見つけるための努力を続ける」と言い、連帯の可能性は引き続き開かれている。李俊錫氏側の関係者は電話取材に対し、「正しい未来党を経る中で異質な政治勢力間の化学的結合が難しいことを経験した。流れに流されて『ビッグテント』を急ぐ必要はないという意味だ」と説明した。李俊錫氏は、李洛淵氏と会うかどうかも、もう少し状況を見てから調整するという立場だ。
ユン・ダビン記者 シン・ナリ記者 empty@donga.com