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わずかに外れた1.3mバーディー、安秉勲が目前でツアー初勝利逃す

わずかに外れた1.3mバーディー、安秉勲が目前でツアー初勝利逃す

Posted January. 16, 2024 07:57,   

Updated January. 16, 2024 07:57

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「傲慢になるなということだと思う。まだまだ頑張らなければならず、まだまだ先は遠い」

米プロゴルフ(PGA)ツアー初優勝を目前にして止まった安秉勲(アン・ビョンフン=33)の顔には物足りなさがにじみ出ていた。しかし、安秉勲は最近出場した大会で毎回優勝争いを繰り広げ、優勝が遠くないことを感じさせた。

安秉勲は15日、米ハワイ州ホノルルのワイアラエCC(パー70)で行われたPGAツアーソニーオープン最終4ラウンドでプレーオフの末に準優勝した。同日、スコアを6つ伸ばした安秉勲は、通算17アンダー263でグレイソン・マレー、キーガン・ブラッドリー(以上米国)とプレーオフを繰り広げた。

これまでPGAツアーの181大会に出場し、4度も準優勝している安秉勲は182大会目で準優勝回数を「5」に増やした。今季開幕戦だった先週のザ・セントリーで単独4位になったのに続き、再びトップ5入りを果たし、好調ぶりを見せ続けている。準優勝賞金73万8700ドル(約9億8000万ウォン)を獲得し、フェデックスカップランキング2位に上がった。53位だった世界ランキングも50位内に入る見込みだ。安秉勲としてはプレーオフの最後のパットが悔やまれる。18番(パー5)で行われたプレーオフ1ホール目は安秉勲に有利だった。安秉勲は3打目をカップから1.3メートルにつけた。ブラッドリーは約5メートル、マレーは約12メートルを残していた。しかし、勝利の女神はマレーに微笑んだ。マレーのパットは12メートルを転がった後、嘘のようにそのままカップに沈んだ。一方、安秉勲のパットはカップの右にわずかに外れた。

同日、安秉勲は正規ホールでも優勝の機会があった。首位ブラッドリーに1打差の2位タイだった安秉勲は、18番で約240ヤードを残して3番アイアンで打った2打目をホールから4メートルの距離に落としてイーグルのチャンスをつかんだ。しかし、イーグルパットがカップをわずかに外してプレーオフに突入した。安秉勲は「2打目が正確に狙い通りに行ってくれた。パットも良かったんだけど、ブレーキを読み間違えたようだ」とし、「全般的に堅調な一週間だった。最後の締めが甘かったけど、これまでのパフォーマンスは良かったと思う」と話した。

卓球スターの安宰亨(アン・ジェヒョン)と焦志敏夫婦の息子である安秉勲は、相次ぐ試練を乗り越えて復活に成功した。2016年PGAツアーにデビューした安秉勲は、2021年フェデックスカップランキングが146位に落ちるとツアーカードを失った。翌年、2部コーン・フェリーツアーを経てPGAツアーに復帰した安秉勲は、昨年プレーオフシリーズ前の最終戦だったウィンダム選手権で準優勝し、勢いに乗った。昨年秋には、世界反ドーピング機関(WADA)が禁止した成分が含まれた咳止め薬を飲んでドーピング陽性反応が出て、3ヵ月出場停止処分を受けた。安秉勲は勢いに乗った最近のプレーについて、「ここ数ヵ月間休みながらラウンドの一つひとつがなぜそんなに重要だったのかを振り返ってみた」と話した。

アルコール依存症と交通事故の後遺症を克服しマレーは、第4ラウンドの18番でバーディーを奪ったのに続き、プレーオフ1番でも12メートルのロングバーディーパットを成功させ、PGAツアー通算2度目の優勝トロフィーを持ち上げて優勝賞金149万4000ドル(約19億8000万ウォン)を獲得した。


李憲宰 uni@donga.com