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米国の一部メディアがトランプ氏演説の放映を中断、画面切り替えも

米国の一部メディアがトランプ氏演説の放映を中断、画面切り替えも

Posted January. 18, 2024 08:08,   

Updated January. 18, 2024 08:08

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トランプ前米大統領が15日、大統領選挙に向けた野党・共和党の候補者選びの初戦であるアイオワ州の党員集会で1位になり、勝利演説を行ったが、CNN、MSNBCなど一部のメディアが放映しなかったり、トランプ氏の声を大幅にカットしたりしたことが物議を醸している。両メディアは、「トランプ氏が移民に対する暴言を吐き、2020年の大統領選の結果が詐欺だという虚偽の主張をしたため」という立場だが、一部では「メディアの公正性を失った」という批判の声もある。

MSNBCは同日、1位を確定したトランプ氏が、「多くの侵略者が米国に押し寄せている」と反移民発言を始めようとすると、放映を中断し、司会者のレイチェル・マドー氏が登場する画面に切り替えた。

マドー氏は、「トランプ氏の発言を放映しなかったのには理由がある。虚偽と分かっている内容を放映することは、メディアとしての沽券にかかわる。そのため、彼の演説を放映しない決断を下した」とし、「この決断は悪意によるものではなく、我々が望んだことでもない」と熟考の末に下した決断だと明らかにした。

CNNも、司会者のジェイク・タッパー氏が放映に割り込み、画面は切り替えなかったものの、トランプ氏の声が聞こえないようにした。タッパー氏は、「トランプ氏が反移民発言を繰り返すのを聞くことができる」と批判的にコメントした。

進歩性向の両メディアは、トランプ政権時代にも事あるごとに衝突した。トランプ氏は特にCNNを厄介視し、同社所属のホワイトハウスの出入り記者の質問を禁じたり、出入りを阻止したりして物議を醸した。

ただし、保守性向のFOXニュースも、トランプ氏の演説を中断したことがある。FOXニュースは昨年12月、トランプ氏がアイオワ州で演説を行い、不正選挙を主張すると、中継を中断した。当時、FOXニュースの司会者は、「トランプ氏の発言は嘘が多い。2020年の大統領選は操作されたり、盗まれたりしたものではない」と述べた。


イ・チョンア記者 clearlee@donga.com