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小道具共有プラットフォームに酒と読書を組み合わせたコンサート、公演界のMZ世代の新鮮な企画に注目

小道具共有プラットフォームに酒と読書を組み合わせたコンサート、公演界のMZ世代の新鮮な企画に注目

Posted January. 31, 2024 08:33,   

Updated January. 31, 2024 08:33

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公演界のMZ世代の職員たちが、新鮮な企画で若い観客と制作スタッフの目をとらえている。

世宗(セジョン)文化会館は、公演界では初めてライフスタイル連携型購読サービスを今月披露した。今年行われる28種の公演を最大40%の割引価格で購入できるのはもちろん、オンライン動画配信サービス(OTT)と電子ブックプラットフォームもそれぞれ各1ヵ月ずつ利用できるサービスで、準備した800件のアカウントが全て売れた。これは昨年初めに新設されたDXチームのアイデアで、チーム員10人中9人がMZ世代だ。世宗文化会館のキム・ヨハンDXチーム長(38)は、「公演の他にも楽しむコンテンツが多い若い観客を狙って、ライフスタイルを提示しようとした」とし、「グッズでファンの心を固める最近の好みを考慮して、有名ステッカー業者と作った『ヒップな』ステッカーも提供している」と話した。

MZ世代主導のユニークな公演も好評を得ている。先月6~17日、ソウル江西区(カンソグ)のLGアートセンターソウルでは、展示観覧とバー(bar)、読書、コンサートなどを結び付けた「クラブアークウィズアンテナ」の公演が開かれた。この公演では、シンガーソングライターたちのコンサートが始まる前に、観客にその日の公演と似合う酒を一杯ずつ提供した。これと共に、観客が公演会場の外のバックステージと楽屋を自由に回りながら、展示されたアルバムと写真を見て回ることができるようにした。LGアートセンターのキム・ジュヨン・プロジェクトマネージャー(39)は、「好みがはっきりしている若い観客たちが熱狂する要素について悩んだ」と話した。通常、LGアートセンターの企画公演の観客年齢帯は、30~40代が60%以上だが、「クラブアークウィズアンテナ」は30代以下の観客が60%を占めている。1985~1998年生まれのLGアートセンターの企画チームが、公演を企画した。

若い制作陣を狙った公演サービスも出た。ソウル文化財団は先月、MZ世代の職員の主導で、公演物品の共有プラットフォーム「リステージソウル」を出した。時代別や作品別衣装とさまざまな小道具を、物品価額の最大5%の費用で借りることができるサービスだ。オンラインで物品を見て回ってから、予約や決済ができる。1986~1999年生まれの職員5人などで構成された舞台機材共有センターチームが、共有プラットフォームの企画と運営を引き受けた。舞台機材共有センターのイム・ジウン・マネージャー(43)は、「公演後、小道具の廃棄による環境汚染を防ごうとする若い制作スタッフと観客の意見を反映した」と話した。


イ・ジユン記者 leemail@donga.com