毎年3月末になると、アートフェア「アートバーゼル香港」の開幕に合わせ、アジアのコレクターが香港に集まる。彼らを狙って香港の美術機関も様々な展示を準備するが、香港セントラルの複合文化空間「タイクーン」では、生態主義と女性主義を前面に出したグループ展が準備された。先月20日に開幕し、今年4月1日まで開かれる「緑の蛇-女性中心の生態主義」展を23日に訪れた。
この展示は、全世界のアーティスト30人の作品約60点を紹介し、16点がタイクーンの後援で制作された新作だ。展示タイトルは、8世紀の中国の民間伝承「白蛇伝」に登場する白蛇の姉妹、青蛇に由来している。
展示キュレーターのシェタン氏は、「説話の中の青蛇が女性の主体性、姉妹愛、柔軟なジェンダー性を意味し、現代文学や映画でもよく取り上げられた」と説明した。「白蛇伝」の青蛇が女性主義を象徴するということだ。また、「蛇行する蛇の形が流れる川の形と曲がりくねった水のエネルギーに似ているという点も参考にした」と付け加えた。
このようなテーマに沿って、展示場では人間と自然の関係を探求した作品を見ることができる。美術館入口の外側に設置されたユセフ・アグボ=オラの作品「ミカ:八つの根の神殿」は、竹と手織りの布を利用して人間の肺の形を模した設置作品の中に土と植物を植えた。人の体のようにすべてが有機的につながっている生態系を考えさせる。
正式に美術教育を受けたことのない造形作家の郭鳳怡は、東洋の伝統的な治癒法である気功を行う過程で浮かぶインスピレーションをドローイングで表現した。呼吸と瞑想をしながら描いた人体と自然の形が一つの塊のように融合した形が印象的だ。香港の作家ジャファ・ラムは、中国南部の民間信仰と道教に登場する海の女神「媽祖」を再解釈した設置作品を披露した。
シェタン氏は、「香港は昨年9月、139年ぶりの大雨が降り『黒色警報』が発令されるほどの異常気象に見舞われ、現在も平年と異なる天候が続いている」とし、「このような生態系の危機を克服する代案を『ケア』と『関心』、『連結性』などの女性主義的価値から振り返ろうという趣旨の展示」と説明した。
金民 kimmin@donga.com