原子力潜水艦への野望を露呈した金正恩氏、保有すれば韓半島の軍事地形が急変
Posted February. 03, 2024 08:16,
Updated February. 03, 2024 08:16
原子力潜水艦への野望を露呈した金正恩氏、保有すれば韓半島の軍事地形が急変.
February. 03, 2024 08:16.
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昨年9月、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記は、新型潜水艦「金君玉(キム・グンオク)英雄」を公開し、「核兵器を装備(搭載)すれば、まさに原子力潜水艦だ」と主張した。金正恩氏の自信に反し、実は「核兵器を搭載した」潜水艦は本当の意味での原子力潜水艦ではない。「原子力推進方式を使用した」潜水艦こそ、本当の意味での「原子力潜水艦」の扱いを受ける。2019年に船体の一部だけが公開された「金君玉英雄」は、4年ぶりに完全な実体を明らかにした。金正恩氏としては、この通常動力型(ディーゼル)潜水艦に「脅威的」という意味を最大限に吹き込みたかったのだろう。そこでこの新型潜水艦が戦術核搭載ミサイルを10発も搭載できることを考え、「核兵器を搭載したのが原子力潜水艦」と主張したようだ。ただ、金正恩氏は、「発展した動力体系を導入する」とし、原子力潜水艦の計画に対する野心も同時に明らかにした。北朝鮮では、金正恩氏の言葉は憲法だ。「最高尊厳」が公開的に原子力潜水艦を作ると明らかにしたのは、北朝鮮当局が人的・物的資源を総動員して建造に乗り出すという意味だ。当時、韓国情報当局者は、「金正恩氏が半年以内に原子力潜水艦に対する進展した計画を出すだろう」と予想した。自分の言葉に責任を持つためにもそうするだろうという話だった。それが虚勢や誇張だったとしても。驚くべきことに、半年も経たない先月28日、金正恩氏は原子力潜水艦建造事業の執行案について「重要な結論」を出したと明らかにした。原子力潜水艦建造の詳細案・日程などを確定したという意味と解釈される。原子力潜水艦は原子炉から動力を得る。頻繁に海上に出る必要がなく、ディーゼル方式より「秘密」作戦遂行能力が優れている。図体も大きい。米国の原子力潜水艦のうちロサンゼルス級は6900トン、最大のオハイオ級は1万6千トンに達する。原子力潜水艦は速度も速く、各種核兵器を大量に搭載することができ、核兵器の最終兵器と呼ばれている。不幸中の幸いと言えるのは、金正恩氏が主張した「重要な結論」が、とりあえずはブラフ(bluffing)である可能性が高いということだ。韓国当局者は、「原子力潜水艦の核心である小型原子炉技術などは確保していないようだ」とし、「まだ金正恩氏の希望事項」と一蹴した。金正恩氏が世界6ヵ国にすぎない原子力潜水艦保有国の仲間入りをするには、まだ道のりが遠いということだ。ただ、目の前にある高リスクの変数が心配だ。ロシアに熱心に兵器を支援している金正恩氏は、原子力潜水艦強国であるロシアに露骨に潜水艦の説明書を要求するだろう。ロシアのプーチン大統領が今年上半期中に訪朝するという観測も流れている。韓米当局は、北朝鮮が原子力潜水艦技術を奪取する可能性にも注目している。北朝鮮は昨年、韓国の主要造船業者を狙ったハッキングパーティを起こした。いくらでも原子力潜水艦の技術まで狙うことができる。北朝鮮が原子力潜水艦の技術を保有すれば、韓半島の軍事地形は急変する。「海軍の核武装は切迫した時代的課題」と述べた金正恩氏は、課題達成が目の前にあると考えるだろう。国内では独自の原子力潜水艦保有の主張が沸くだろう。原子力潜水艦をキーワードに、韓半島は軍拡競争の渦の真ん中に立つ可能性が高い。
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昨年9月、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記は、新型潜水艦「金君玉(キム・グンオク)英雄」を公開し、「核兵器を装備(搭載)すれば、まさに原子力潜水艦だ」と主張した。金正恩氏の自信に反し、実は「核兵器を搭載した」潜水艦は本当の意味での原子力潜水艦ではない。「原子力推進方式を使用した」潜水艦こそ、本当の意味での「原子力潜水艦」の扱いを受ける。
2019年に船体の一部だけが公開された「金君玉英雄」は、4年ぶりに完全な実体を明らかにした。金正恩氏としては、この通常動力型(ディーゼル)潜水艦に「脅威的」という意味を最大限に吹き込みたかったのだろう。そこでこの新型潜水艦が戦術核搭載ミサイルを10発も搭載できることを考え、「核兵器を搭載したのが原子力潜水艦」と主張したようだ。
ただ、金正恩氏は、「発展した動力体系を導入する」とし、原子力潜水艦の計画に対する野心も同時に明らかにした。北朝鮮では、金正恩氏の言葉は憲法だ。「最高尊厳」が公開的に原子力潜水艦を作ると明らかにしたのは、北朝鮮当局が人的・物的資源を総動員して建造に乗り出すという意味だ。当時、韓国情報当局者は、「金正恩氏が半年以内に原子力潜水艦に対する進展した計画を出すだろう」と予想した。自分の言葉に責任を持つためにもそうするだろうという話だった。それが虚勢や誇張だったとしても。
驚くべきことに、半年も経たない先月28日、金正恩氏は原子力潜水艦建造事業の執行案について「重要な結論」を出したと明らかにした。原子力潜水艦建造の詳細案・日程などを確定したという意味と解釈される。
原子力潜水艦は原子炉から動力を得る。頻繁に海上に出る必要がなく、ディーゼル方式より「秘密」作戦遂行能力が優れている。図体も大きい。米国の原子力潜水艦のうちロサンゼルス級は6900トン、最大のオハイオ級は1万6千トンに達する。原子力潜水艦は速度も速く、各種核兵器を大量に搭載することができ、核兵器の最終兵器と呼ばれている。
不幸中の幸いと言えるのは、金正恩氏が主張した「重要な結論」が、とりあえずはブラフ(bluffing)である可能性が高いということだ。韓国当局者は、「原子力潜水艦の核心である小型原子炉技術などは確保していないようだ」とし、「まだ金正恩氏の希望事項」と一蹴した。金正恩氏が世界6ヵ国にすぎない原子力潜水艦保有国の仲間入りをするには、まだ道のりが遠いということだ。
ただ、目の前にある高リスクの変数が心配だ。ロシアに熱心に兵器を支援している金正恩氏は、原子力潜水艦強国であるロシアに露骨に潜水艦の説明書を要求するだろう。ロシアのプーチン大統領が今年上半期中に訪朝するという観測も流れている。韓米当局は、北朝鮮が原子力潜水艦技術を奪取する可能性にも注目している。北朝鮮は昨年、韓国の主要造船業者を狙ったハッキングパーティを起こした。いくらでも原子力潜水艦の技術まで狙うことができる。
北朝鮮が原子力潜水艦の技術を保有すれば、韓半島の軍事地形は急変する。「海軍の核武装は切迫した時代的課題」と述べた金正恩氏は、課題達成が目の前にあると考えるだろう。国内では独自の原子力潜水艦保有の主張が沸くだろう。原子力潜水艦をキーワードに、韓半島は軍拡競争の渦の真ん中に立つ可能性が高い。
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