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4年前の「衛星政党乱立」の繰り返し、国民が目を覚まさなければ

4年前の「衛星政党乱立」の繰り返し、国民が目を覚まさなければ

Posted February. 06, 2024 08:33,   

Updated February. 06, 2024 08:33

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最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表が5日、比例代表選挙制と関連して、「準連動制は不完全だが、一歩進んだ貴重な成果だ。過去への回帰ではなく、準連動制の中で勝利の道を見つけたい」と述べ、現行の準連動型比例代表制の維持を表明した。「民主改革選挙大連合」を通じて衛星政党を結成する方針も明らかにした。これにより、4・10総選挙でも衛星政党が乱立した4年前の混乱が繰り返される見通しだ。

李氏の準連動制維持の決定は、並立型と連動型の間で選挙の有利不利を天秤にかけ、選挙をわずか2ヵ月後に控えた時点で下された。民意を正確に反映するよう設計しなければならない選挙制度をめぐって、法改正の鍵を握る最大政党が先延ばしにし、何の制度改善もない現行維持の決定を下した。それも与野党の交渉の余地はもとより、国民が判断する時間もなく、ギリギリになってからようやく決定した。巨大野党の横暴であり、国民を愚弄するものである。

準連動型比例制は、2大政党の独占を防ぎ、少数政党の院内進出を増やすという名目で、「共に民主党」と正義党が主導し、第21代総選挙で初めて導入された。しかし、与野党両党が策略して衛星政党を作り、比例代表まで分け合ったことで、その趣旨は消え、2大政党構図だけが強固になった。当時、選挙の際に現れては消える泡沫政党が35個も乱立し、投票用紙は48センチにもなり、選挙運動では選挙法違反を避けるためにジャンパーを裏返して着たり、2つの記号を表示した「双子バス」まで登場させた。

そのため、李氏も先の大統領選挙で、「衛星政党のない連動型比例制」を公約した。しかし、昨年末、「格好よく破れることに何の意味があるのか」と並立型に回帰する考えを示唆したが、内部の反発にぶつかって揺れ動いた。そうして、変則が乱舞する奇怪な選挙を再び行という。4年前は渋々従うふりをしていたが、今では堂々と衛星政党の結党も公式化した。

李氏は「与党の衛星政党の反則に対応する」「ナイフを持って襲ってくるのに、素手で対応するのか」と責任を与党「国民の力」に擦り付けた。そのように「他人のせい」にして野党の衛星政党を準備するというが、その過程でどのような談合や駆け引きが横行するか分からない。様々な物議を醸す人物が介入する余地は十分にある。「国民の力」も衛星政党創党発起人大会まで終えた状態だ。4年前は訳も分からずやられたが、今回は国民が目を光らせて厳しく審判しなければならない。