Go to contents

Kバッテリー人材難、「専門家不足でユーチューブを参照」

Kバッテリー人材難、「専門家不足でユーチューブを参照」

Posted February. 15, 2024 08:41,   

Updated February. 15, 2024 08:41

한국어

昨年、韓国のバッテリーメーカーは、新規のフォームファクタを開発するために研究開発(R&D)に打ち込んでいた。フォームファクタとは、角形や円筒形などバッテリーモジュールの最終形態をいう。しかし関連専門家が不足する中で、研究チームが参考にしたのはほかならぬユーチューブだった。

この会社の研究員は、「フォームファクタの開発初期は、米国のバッテリー関連学科の研究室がアップロードした開発過程のユーチューブ映像を見て真似したこともあった」とし、「半導体や自動車のように海外が先導していた産業とは違って、バッテリー分野はベンチマーキングする先行技術さえないのに専攻人材も指で数える水準なので、途方に暮れる時が多い」と話した。

グローバル電気自動車市場をリードしている「Kバッテリー」が、人材難に苦しんでいる。これまでは韓国企業がグローバルバッテリー産業の初期成長期をリードしてきたが、高級人材なしには未来市場で競争力を維持するのが難しいためだ。一方、最大のライバル国である中国は、政府の全面的な支援に支えられ、専門人材を大規模に投入している。

14日、政府と傘下機関が昨年末に行った「国内バッテリー業界の人材実態調査」によると、2022年末現在、韓国のバッテリーメーカー3社と素材など全体業界でR&Dの主要柱である修士・博士人材は、約9400人に過ぎなかった。企業の需要に比べて、約700人が足りない状況だ。韓国のバッテリー業界のR&D人材に関する調査は初めて。

一方、中国主要企業の年次報告書などによると、2022年末、中国バッテリーメーカー7社の修士・博士のR&D人材は1万5200人だった。このうち、中国の最大手CATLの保有人員は3100人、2位のBYDは8400人に上る。Kバッテリー3社が企業別に600~1900人程度を保有していることと比較される。


郭道英 now@donga.com