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黄善優、朴泰桓も達成できなかった世界水泳・自由形200mで韓国人初金

黄善優、朴泰桓も達成できなかった世界水泳・自由形200mで韓国人初金

Posted February. 15, 2024 08:43,   

Updated February. 15, 2024 08:43

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黄善優(ファン・ソンウ、21)が韓国選手としては初めて自由形200メートルで世界王者になった。

黄善優は14日、カタール・ドーハで開かれた2024年世界水泳選手権競泳男子200m自由形決勝で、1分44秒75のタイムで金メダルを獲得した。ダナス・ラブシス(29、リトアニア)が1分45秒05で2位、ルーク・ホブソン(21、米国)が1分45秒26で3位に入った。

黄善優の世界選手権男子200m自由形の金メダルは、アジアを通じても歴代2番目の記録だ。先立って、孫楊(33・中国)が2017年ブダペスト大会、2019年光州(クァンジュ)大会で同種目で2連覇を果たしたことがある。「マリンボーイ」朴泰桓(パク・テファン、35)は五輪の同種目で銀メダルを2個(08、12年)取ったが、世界選手権では2007年メルボルン大会銅メダルが最高成績だった。

黄善優は大会開幕前から同種目の最も強力な優勝候補に挙げられた。黄善優(1分44秒40)より早い自己ベストを持っている2021年東京五輪金メダリストのトム・ディーン(24・英国=1分44秒22)、2022年ブダペスト世界選手権優勝者のダビド・ポポビッチ(20・ルーマニア=1分42秒97)、昨年福岡世界選手権で優勝したマシュー・リチャーズ(21、英国、1分44秒30)がいずれもパリ五輪(7月)の準備に専念するとして今大会に出場しなかったためだ。

だからといって、安心するわけにはいかなかった。優勝を目前で逃した2021年東京五輪の痛い記憶があるからだ。黄善優は当時、150メートル地点まで首位をキープしたが、最後の50メートルで抜かれて結局7位で大会を終えた。このために黄善優に「底力が足りない」というレッテルが貼られたりもした。

同日は全く違った。5番レーンからスタートした黄善優は、序盤100メートル区間まで2位と1メートル以上の差を広げ、リードした。そうするうちに130メートル地点を控えてホブソンに先頭を譲った。しかし、最後の10メートルを残して再逆転に成功した後、結局真っ先にタッチパッドを押した。

黄善優がメジャー大会でラストスパートで逆転を果たしたのは初めて。これに対して水泳界では、黄善優が国際大会の経験を着実に積み、豪州でのトレーニングを通じてレース能力を高めようと努めたことが実を結んだという評価が出た。黄善優は先月5日から今月3日まで豪州ゴールドコーストで練習日程を消化した後、「テーパリング」(トレーニングの強度を下げコンディショニングに集中すること)なしにドーハに渡り、今大会に参加した。

2022年ブダペスト大会の同種目で銀、昨年福岡大会の同種目で銅メダルを獲得した黄善優は、韓国水泳では初めて世界選手権3大会連続の入賞を記録した。2大会連続での入賞も黄善優が初めてだった。黄善優は世界選手権の金、銀、銅メダルをすべて獲得し、朴泰桓(金2個、銅1個)、ダイビングで銅メダルを3個取ったキム・スジ(26)とともに韓国人最多メダル1位タイになった。

黄善優は「世界選手権で銀、銅メダルだけを取ったので金メダルを必ず取りたかったが、目標を達成できて嬉しい」とし、「予選までは体があまりほぐれなかったが、準決勝で使うエネルギーを温存することができるほどコンディションが良くなった。今回の金メダルがパリ五輪にも肯定的な影響を及ぼすと思う。五輪では1分43秒台のタイムに挑戦してみたい」と話した。

今大会では、黄善優より先にキム・ウミン(23)も男子400メートル自由形の金メダルを獲得した。韓国選手2人が世界選手権で金メダルを獲得したのも初めて。二人はヤン・ジェフン(26)、イ・ホジュン(23)とともに16日から始まる800メートルリレーで金メダルに挑戦する。昨年、杭州アジア大会で韓国水泳史上団体戦で初の金メダルを獲得した彼らが、今大会でもリレー800メートルで優勝すれば、韓国水泳史上初めて世界選手権2冠が同時に2人誕生することになる。


金培中 wanted@donga.com