金正恩氏がＮＬＬ挑発警告...「延坪/・白翎島以北の国境線を武力行動で守れ」

北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）総書記が１４日、新型地対艦巡航ミサイルの発射実験に立ち会い、延坪島（ヨンピョンド）と白翎島（ペクリョンド）北側の「国境線」水域の軍事的態勢の強化を指示した。特に、北方限界線（ＮＬＬ）以南にある延坪島と白翎島以北のいわゆる「海上国境線」に初めて言及し、韓国艦艇への攻撃を警告した。

北朝鮮の朝鮮中央通信によると、正恩氏は、「敵が駆逐艦や護衛艦、快速艇をはじめとする戦闘艦船を頻繁に侵犯させている延坪島や白翎島の北側の国境線水域での軍事的態勢の強化」を指示し、「明らかなことは、私たちが認める海上国境線を敵が侵犯する時には、私たちの主権に対する侵害であり、武力挑発とみなす」と述べた。

正恩氏が「海上国境線」に初めて言及したのは、通常、北朝鮮と中国の境界を意味する北朝鮮の「国境線」概念を「敵対的交戦関係」と規定した韓国にも適用するということを確認したものとみられる。来月の韓米合同軍事演習と４月の総選挙を控え、西海（ソへ・黄海）ＮＬＬ周辺で高強度の局地挑発を強行するための名分づくりという観測が流れている。軍関係者は、「ＮＬＬ付近の違法操業の取り締まりや正常な巡視活動を口実に武力挑発に出る可能性がある」と話した。

北朝鮮が同日公開した新型地対艦ミサイルは、既存の「クムソン３」を改良したものと推定される。正恩氏の地対艦ミサイル発射の立ち会いが公開されたのは、２０１７年６月以来、６年８か月ぶり。


尹相虎 ysh1005@donga.com