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真夜中の西帰浦沖の奇跡、浸水した貨物船11人全員救出

真夜中の西帰浦沖の奇跡、浸水した貨物船11人全員救出

Posted February. 17, 2024 08:34,   

Updated February. 17, 2024 08:34

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済州西帰浦(チェジュ・ソグィポ)沖で貨物船の浸水事故が発生したが、海洋警察の迅速な対応で船員11人全員が無事救助された。当時、現場は強風と高波でヘリコプターや救命ボートも利用できなかったが、海洋警察の隊員たちが危険を顧みず貨物船に接近し、一人の命も失うことなく救助することができた。

15日午後9時55分頃、済州西帰浦港の南西61キロ海上で1959トン級貨物船「クムヤン6号」が、「浸水している。救助を要請する」という緊急救助信号を送った。この貨物船には、韓国人2人、ミャンマー国籍の船員6人、インドネシア人船員3人が乗っていた。海洋警察はすぐに事故海域に5千トン級警備艦「5002」を含む艦艇3隻とヘリコプター1機を投入した。

午後11時32分頃、ヘリコプターが先に到着したが、風が秒速20~22メートルで強く吹き、孤立した船員たちに近づくことができなかった。波の高さが4~6メートルで、クムヤン6号に設置された救命ボートも利用できなかった。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は、利用できる人員と装備を総動員して(船員を)救出するよう指示した。

午後11時52分頃、現場に到着した警備艦「5002」の隊員たちは、クムヤン6号の船長と交信し、ボート2隻を接近させた。そして、16日午前1時29分頃、はしごをつなぎ、船員11人を全員救助した。一部の海洋警察隊員は、この過程で船体にぶつかって打撲傷を負った。現場に投入されたリュ・ギュソク救助チーム長(警査)は、「緊迫した状況だったが、現場での迅速ない意思疎通と判断のおかげで、船員全員を無事に救助することができた」と話した。

海洋警察によると、船員は全員健康に問題はなく、西帰浦市の宿泊施設で安静にしている。海洋警察は、「航海中に大きな波を受け、『ドドドッ』という音がした後、船が傾いた」という関係者の話をもとに、正確な事故原因を調査する方針だ。


任宰永 jy788@donga.com