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「砂漠のメシア」で帰ってきたティモシー・シャラメ、「アクションがもっと強くなった」

「砂漠のメシア」で帰ってきたティモシー・シャラメ、「アクションがもっと強くなった」

Posted February. 22, 2024 08:35,   

Updated February. 22, 2024 08:35

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「映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』のチョコレートマンが、突然『DUNE/デューン砂の惑星(ウォンカ)』の宇宙で何をしているんだろう」と観客が混乱するのではないかと思います(笑)。韓国は、どこよりも映画に対する情熱と愛を持った国だと思います。韓国で、私たちの映画が肯定的に受け入れられれば嬉しいです」

今の時代、米ハリウッドで最もホットな男を挙げるなら、まさにこの俳優、ティモシー・シャラメ(29)が欠かせない。茶目っ気のある瞳と繊細な顔のライン、ギリシャ神話に出てきそうなウェーブのかかった髪で「少年美」を醸し出す彼は、世界各地のファンを魅了している。韓国も例外ではない。現在、韓国国内の劇場街で上映されている映画「ウォンカ」は、260万人の観客を越え、ボックスオフィス1位を走っており、今月28日は彼が主演として活躍した「デューン砂の惑星PART2」が公開される。まさに「ティモシー・シャラメの時代」だ。

21日、ソウル永登浦区(ヨンドゥンポグ)のコンラッドホテルで開かれた「デューン砂の惑星PART2」の記者懇談会にシャラメが登場すると、場内は歓声とフラッシュの音が鳴り響いた。韓国ブランド「ジュンジ」の水色のジャンプスーツを着て現れたシャラメは、明るい笑顔で、「世界中のどこよりも大いに歓待してくださって、深く感謝申し上げる」と話した。

「デューン砂の惑星PART2」は、韓国で「デューンに狂った者」を量産して大きな愛を受けたサイファイ映画「DUNE/デューン 砂の惑星」(2021年)以降、3年ぶりに出た続編だ。1965年、フランク・ハーバートが出した同名小説を原作とする。演出は、「コンタクト」(2016年)や「ブレードランナー2049」(2017年)のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が担当した。

パート2は、パート1よりはるかに吸引力がある。展開スピードがはるかに速くなり、ヴィルヌーヴ監督特有のミジャンセンが込められた砂漠の様子が、スクリーンの上でまぶしく繰り広げられる。2時間46分という長いランニングタイムだが、壮大な画面とディテールにはまっていると、矢のように流れる。巨匠ハンス・ジマーが担当した映画音楽も、やはり映画への打ち込みを高める。原作小説のファンである彼が、「ファン心」を尽くしてOSTを作ったという噂だ。


パート2は、皇帝の謀略に陥って滅門したアトレイデス家で唯一生き残ったポール(ティモシー・シャラメ)が、メシアとして生まれ変わる旅路を描いた。辛うじて命を取り留めたポールは、砂漠の先住民フレメン族に会って、彼らに生存法を学び信頼を得て行き、フレメン族は自分たちが待っていたメシアがポールだと信じるようになる。人々の盲目的な崇拝を恐れていたポールは、ついに自分の運命を受け入れ、戦争を起こして権力を手にすることになる。ヴィルヌーヴ監督は、「原作に最大限忠実になろうと努力した。原作は、カリスマあふれる指導者に対する警告のメッセージを盛り込んでいる」と話した。シャラメは、「前編に比べて、強靭でアクションがとても多い。私の作品の人生を通して、最も大変な作品だった」と語った。

今回の「デューン」チームの来韓には、シャラメだけでなく、チャニ役のゼンデイヤ、フェード・ロータ役のオースティン・バトラーも参加した。ゼンデイヤは、「スパイダーマン」シリーズのMJ役を、バトラーは映画「エルビス」(2022年)のエルビス役を演じたトップ俳優たちだ。2人の俳優は、いずれも初の韓国訪問だ。ゼンデイヤは、「空港で受けた韓国ファンの大きなもてなしに、心が温かくなった。まだ読みきれないほど手紙をたくさんもらった。韓国のお菓子もたくさんくださった」と言って笑った。バトラーは、「韓国映画が世界で一番好きで、韓国にぜひ来てみたかった」と話した。シャラメは2019年に続き、今回が2度目の来韓だ。彼は前日、ソウル鍾路区(チョンノグ)のカフェや永登浦区の韓牛レストランなどに現れ、ソウルを楽しむ姿が捉えられ、話題になった。

崔智善 aurinko@donga.com