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魚「コイ」の感動を第22代国会でも見たければ

魚「コイ」の感動を第22代国会でも見たければ

Posted February. 27, 2024 08:37,   

Updated February. 27, 2024 08:37

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「金睿智(キム・イェジ)さんは、盲導犬と国会を歩き回るだけでも大変なことをするのだ」

視覚障害者ピアニスト出身の与党「国民の力」の金睿智国会議員が、最近、著書「金魚鉢を破って海に行く」の中で、4年前に未来統合党の衛星政党である未来韓国党の「迎入第1号」として提案を受ける際に聞いた話を公開した。初めての出会いで、現役議員が金議員を適当な品揃えの用途、イメージメイキングのための存在として扱ったという。金議員は、「適当に脇役に立って4年間過ごして静かに退く役割を提案された」と書いた。

金議員は、「犬と通うだけで十分だ」という視覚障害者議員に対する偏見を破った。むしろ、金議員の所信のように、民主主義と政治を動かす力である言語を十分に活用することに頭角を現した。盲導犬「ジョイ」も同行した。

非常対策委員である彼女は最近、党の非常対策委会議の時に突然、「正しくなく差別的表現を正す時間を持とうと思う」として突発クイズを始めた。韓東勳(ハン・ドンフン)非常対策委員長に対し、「『障害を患っている』のほうが正しいでしょうか、『障害がある』のほうが正しいでしょうか」と質問した。韓非常対策委員長は、「わが党の会議は、本当に(脚本なしで)その場でやっているらしい」と言いながら正解を当てた。障害はアイデンティティであって、病気のように患ったものではないという。

相手を配慮する雰囲気の中で、自然な質問と回答、そして正確な言語で伝えるのが彼女の力だ。単純に「障害を患っているという言葉を使わないようにしましょう」と強調したなら、聞く人の共感を引き出すことはできなかっただろう。汝矣島(ヨイド)流の文法で、相手の障害者卑下発言に対し、「言葉の爆弾」を浴びせたとしても同じだ。代案も提示した。金議員は、「隠喩や直喩を使おうとする時、原観念と補助観念に本人の名前を入れてほしい。気分が悪くなければ使ってもいいが、気分が悪くなったら絶対使ってはいけない」と話した。

金議員は昨年6月、国会対政府質問で、環境により大きさが変わる魚「コイ」の話で感動を与えた。コイは小さな金魚鉢の中では10センチ、広い川では1メートル以上育つ魚だ。金議員は、「魚の成長を遮る水槽と水族館のように、社会的制約が消えるように力を合わせてほしい」と話し、起立拍手を受けた。

起立拍手が沸き起こる瞬間を、国会任期の4年間で1、2回しか見ることができないというのが税金の無駄遣いだ。2024年の国会議員の年俸は、昨年より1.7%引き上げられた1億6000万ウォンに策定された。300人の議員を合計すれば、算術的に450億ウォンを超える。膨大な制作費を投入した国会で、毎日「暴言活劇」のみ中継されるなら、これは国民に向けた侮辱だ。眉をひそめる「暴言製造機」を税金まで払って見なければならないのか。

今年の総選挙が約40日後に迫っている。第21代国会を振り返ると、「憎悪」という苦味が残る。国民の力の尹在玉(ユン・ジェオク)院内代表は、「憎悪の悪循環が、正常な政治を完全に破壊する前」と診断した。金議員は、今年の総選挙への不出馬を宣言した。一方、「犬○○」を連想させる「GSGG」の表現を使った暴言議員は再び出馬する。与野党はまた、敵味方に分かれて争うことになるだろうが、言語の力を信じてまともな言葉を使う議員の数が増えれば、国会が変わることは確かだ。