「蔚山(ウルサン)、全北(チョンブク)、FCソウルの3チームを除けば、残りのチームは似ているだろう」
26日、ソウルのザ・プラザホテルで行われた2024シーズンKリーグ・メディアデー。「今シーズンを予測してほしい」という質問に、2番目にマイクを握った水原FCの金殷中(キム・ウンジュン)監督が「3強9中」と言うと、他の監督たちも概して同意した。チョ・ソンファン仁川(インチョン)ユナイテッド監督は、「ソウルがシーズン序盤に良い流れにに乗れば、3チームの優勝争いの構図が作られそうだ。残りチームは(戦力が似ているので)試合当日のコンディションなどによって試合の結果が分かれそうだ」と話した。
このような反応に蔚山HDFCの洪明甫(ホン・ミョンボ)監督は、「今年のうちのチームの目標を設定する前に多くの方がKリーグ13連覇を目標に設定してくださった」とし、「目標を達成するためにまだ足りない点があるが、しっかり準備したい」と意気込みを語った。昨シーズンにリーグ2連覇を果たした蔚山は、歴代プロサッカーで全北(チョンブク)と城南(ソンナム)の2チームだけが成功した3連覇に挑戦する。全北は2017~2021年にKリーグ史上最多の5連覇を果たし、現在Kリーグ2所属の城南は城南一和(ソンナムイルファ)時代に1993~1995年と、2001~2003年に2度もリーグ3連覇を達成している。
蔚山の3連覇達成への道のりは決して平たんではない。優勝候補チームの戦力が強化された上、最近、ユルゲン・クリンスマン前韓国代表監督がアジアカップでの試合運営問題などを露出して解任された後、洪監督が後任の下馬評に上がり、チームの雰囲気も落ち着かない様子だった。洪監督は「ここ数日間、自分の意志とは関係なく(代表監督)の話が出てとても大変だった」とし、「その状況については何も知らない。昔のことも思い出され、つらい時間だった」と話した。2014年ブラジル・ワールドカップ(W杯)の時、代表監督を務めた洪氏は成績不振で解任された。
蔚山の3連覇を阻止できる強力な候補に挙げられる全北は「名門再建」を目指す。Kリーグ最多優勝チーム(9回)の全北(チョンブク)は昨年4位にとどまった。全北のダン・ペトレスク監督は「昨年よりもっと良い姿を見せたい。ファンを幸せにするために、少なくとも一つのカップは必ず取ってくる」と抱負を語った。昨年、チーム得点が45得点で12チームのうち7位だった全北は、昨シーズンのKリーグで蔚山の朱敏圭(チュ・ミンギュ)と共に最も多い17ゴールを入れたティアゴを大田(テジョン)から獲得し攻撃力を強化した。
ソウルも蔚山の3連覇を阻止する「突風」チームに選ばれた。昨年7位に落ちたソウルは、浦項(ポハン)スティーラースで「キドン・マジック」と呼ばれながら好成績を出してきたキム・ギドン監督を迎え入れたのに続き、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドユース出身でイングランド代表出身のジェシー・リンガードまで補強し、一躍優勝候補に挙げられるようになった。
「3強」以外では弱体を挙げるのが困難と言うほど、Kリーグ1のそれぞれのチームの監督たちは今シーズンに激しい順位争い展開されるだろうと予測した。昨シーズン昇格チームで3位に上がった光州(クァンジュ)FCが今シーズン「4強」入りを争いそうだという見方も出た。
2018年ジャカルタ・パレンバンアジア大会で韓国の優勝を導いた金鶴範(キム・ハクボム)済州(チェジュ)ユナイテッド監督が6年ぶりにKリーグに復帰したことを牽制する声もあった。キム・ギドン監督は、「金鶴範監督は経験豊富で戦術や選手たちに対するカリスマ性において最高と評価される。以前の済州の良い姿が出てくると期待されている」と話した。2022シーズン後に降格された金泉尚武(キムチョン・サンム)FCは、1シーズンぶりにKリーグ1に復帰した。チョン・ジョンヨン金泉監督は「挑戦者の気持ちで一試合一試合で踏ん張りたい」と話した。
今季プロサッカーは3月1日、昨季王者の蔚山対浦項の公式開幕戦を皮切りに、11月23日まで約9ヵ月間の熱戦に突入する。
金培中 wanted@donga.com