伝説的なロックバンド「クイーン」のボーカルであるフレディ・マーキュリーが暮らしていた英ロンドン西部の高級住宅街、ケンジントン地域の二階建ての住宅「ガーデンロッジ(Garden Lodge)」が売りに出された。
英紙ザ・タイムズなどは27日(現地時間)、「ガーデンロッジは、マーキュリーが1991年に亡くなるまで約11年間滞在したところだ」とし、「最近、不動産コンサルティング会社・ナイトフランクが3000万ポンド(約500億ウォン)で市場に出した」と伝えた。
マーキュリーが生前、「ロンドン都心の田舎の家」と呼んでいたガーデンロッジは、1907年に建てられた。クイーンの代表曲「ボヘミアン・ラプソディ」を作曲する際に使われたグランドピアノがあった応接間と、日本からインスピレーションを受けて飾られた東洋式庭園などが有名だ。マーキュリーは1980年、この家を購入後、当代最高のインテリアデザイナーに選ばれたロビン・ムーアエドに要請し、10年間リフォームを行った。
マーキュリーは1991年に亡くなる時、元恋人であり友人だったメアリー・オースティンにこの家を遺産として残した。以後、約30年間ガーデンロッジで暮らしていたオースティンは、ブルームバーグ通信とのインタビューで、「私の名義になっていただけで、いつもフレディのものだった」とし、「私はもう、人生の新しい章に移る時が来たようだ」と話した。オースティンは昨年9月、家にあった物約1500点をオークションに出しており、収益金の一部はクイーンのメンバーが設立したエイズ関連団体などに寄付した。
不動産会社は、個人情報の保護のためにガーデンロッジの詳細は公開していない。会社側は、「ファンが購買者のふりをして集まることを防止するために、購買能力があるかを確認後、家を見ることができるようにする計画だ」と伝えた。
キム・ボラ記者 purple@donga.com