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初の0.65人「出生率ショック」

Posted February. 29, 2024 08:53,   

Updated February. 29, 2024 08:53

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韓国の出生率が昨年第4四半期(10~12月)に史上初めて0.6人台に減少した。年間出生率は0.7人台を維持したが、昨年生まれた子どもの数は23万人で、ここ8年で半減した。今年は出生児数が昨年よりさらに減少する見通しで、出生率が世界で初めて年0.6人台になるものと予想される。

28日、統計庁によると、昨年第4四半期の合計特殊出生率は0.65人で、1年前より0.05人減少した。合計特殊出生率は、1人の女性が一生の間に産む平均の子どもの数で、夫婦100組(200人)に子どもの数が65人ということだ。この出生率が続くと仮定すると、200人だった親世代の人口が子ども世代に移ったとき、3分の1水準に減ることになる。

昨年は年間0.72人で、前年(0.78人)に比べ0.06人減少した。これはロシアと戦争中のウクライナと同様の水準だ。ウクライナの人口統計によると、ロシアが侵攻した2022年に0.9人だったウクライナの出生率は、昨年0.7人と推定される。統計庁人口動向課のイム・ヨンイル課長は、「香港など一部の都市国家を除けば、韓国が世界で最も低い出生率を見せたと把握される」とし、「この3年間のうち、昨年の合計特殊出生率の減少幅が大きかったが、新型コロナウイルス感染症の影響で婚姻件数が大幅に減少した影響とみられる」と話した。

韓国は13年から11年間、経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で圧倒的な出生率最下位を続けている。OECD38ヵ国のうち、出生率が1人以下の国は韓国だけだ。韓国の出生率はOECD平均(1.58人・21年基準)の半分にも満たない。

昨年の年間出生児数は前年より1万9200人減り、23万人にとどまった。15年に43万8千人だった出生児数が8年ぶりに半減した。1974年に92万人だった出生児が40万人台に減るのに約40年かかったが、さらに半減するのに10年もかからなかったことになる。

政府は、今年も出生率と出生児数の減少傾向が続くものと見ている。統計庁が昨年推計した今年の合計特殊出生率は0.68人だ。


世宗市=チョ・ウンヒョン記者、ソン・ヘミ記者 yesbro@donga.com