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「金のリンゴ」さらなる値上がり必至、今後9年間サッカー場4000個分のリンゴ園がなくなる

「金のリンゴ」さらなる値上がり必至、今後9年間サッカー場4000個分のリンゴ園がなくなる

Posted March. 04, 2024 08:43,   

Updated March. 04, 2024 08:43

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猛暑や大雨などの異常気象でリンゴの生産量が減り、今後9年間、サッカー場約4000個分のリンゴ畑が消えるという予測が出た。

韓国農村経済研究院の「農業展望2024」と題した報告書によると、リンゴの栽培面積は今年の3万3800ヘクタールから2033年は3万900ヘクタールへと2900ヘクタール(8.6%)が減ると予測されている。年平均約1%ずつ減り、9年間でサッカー場4061個分の面積に達するリンゴ畑が消えることになる。

同報告書は、成長した木である成木の面積は、昨年の2万4700ヘクタールから2033年は2万2800ヘクタールまで減少すると見通した。品種更新や老齢化による閉園、他の品目への転換などの理由からだ。

栽培面積が縮小し、リンゴの生産量は今年の50万2000トンから、2033年は48万5000トンまで減少するものと見られる。これに伴い、1人当りのリンゴ消費量も、今年9.7キロから2033年は9.5キロまで減少すると分析される。

リンゴの生産量は、2020年代から減少傾向に入っている。異常気象でリンゴの生育期の作柄が振るわない影響だ。昨年は、春の冷害・霜の被害が発生するなど気象条件が特に悪く、リンゴの生産量(39万4000トン)が1年前より30%も激減した。これにより、リンゴの価格も1年間で29.3%高騰した経緯がある。今後も、栽培面積が減って生産量が減少すれば、リンゴの価格はさらに値上がりする可能性がある。


世宗市=ソン・ヘミ記者 1am@donga.com