プロ野球の春がやってくる。KBOリーグの10球団が9日午後1時、水原(スウォン、LG対KT)、社稷(サジク、SSG対ロッテ)、昌原(チャンウォン、KIA対NC)、大田(テジョン、三星対ハンファ)、利川(イチョン)など全国5の球場でオープン戦の日程に突入する。斗山(トゥサン)は内部修理で13日までホームのソウル蚕室(チャムシル)球場を使うことができず、フューチャーズリーグ(2軍)チームの本拠地である京畿道利川市(キョンギド・イチョンシ)のベアーズパークでオープン戦の日程を始める。
シーズン開幕3日前の19日まで続く今回のオープン戦で、キウムとLGを除いた8チームは10試合ずつ行う。20、21日にソウル高尺(コチョク)スカイドームで行われる米大リーグの「ソウルシリーズ」を控え、キウムはロサンゼルス・ドジャース(17日)、LGはサンディエゴ・パドレス(18日)を相手にする。このため、他のチームより試合数が少ない。
オープン戦を控えて最も注目される選手は断然「コリアンモンスター」柳賢振(リュ・ヒョンジン、37、ハンファ)だ。8年総額170億ウォンにサインした柳賢振は、12日の大田(テジョン)でのKIA戦と17日の社稷(サジク)でのロッテ戦に登板する計画だ。23日、蚕室球場でLGと対戦する開幕戦の先発登板を念頭に置いた日程だ。柳賢振は7日、チームの練習試合にも先発でマウンドに上がり、3回(1安打1失点)を消化し、最高時速143キロを記録した。
新しく采配を取った監督たちもファンの前に初登場する。SSGの 李崇勇(イ・スンヨン)監督(53)とKIAの李杋浩(イ・ボムホ)監督(43)は監督デビューを控えており、斗山の7年連続韓国シリーズ進出(2015~2021年)をけん引した金泰亨(キム・テヒョン)監督(57)もロッテの監督として新たなスタートを切る。ロッテは11、12日、社稷(サジク)球場に斗山を迎える。2021年にKT団長としてチーム初の韓国シリーズ優勝を導いた李崇勇監督も11日と12日、水原でのアウエーでKTと対戦すう。ハンファの安致弘(アン・チホン、34)、三星(サムスン)のキム・ジェユン(34)など自由契約選手(FA)らと2次ドラフトでチームを移したハンファの金江珉(キム・ガンミン、42)、KTのウ・ギュミン(39)らも新天地のユニホームを着てファンの前に立つ。
今シーズン新たに導入されるルールもオープン戦から採用される。よく「ロボット審判」と呼ばれるストライク・ボールの自動判定システム(ABS)もオープン戦から導入する。韓米日のプロ野球1軍の舞台でABSが正式に導入されるのは初めて。球団の練習試合でABSを経験した柳賢振は、「ほとんど思った通りのコール(判定)が出た」と満足感を示した。KBOは、オープン戦を通じてABS判定の精度が現在の1%から96%以上の水準に向上するものと期待している。このほか、ベースの縦横の長さが従来の15インチから大リーグのように18インチに3インチ(7.62センチ)ずつ伸びる。盗塁の増加によって迫力あふれるプレーが増えるだろうという期待の声が高い。守備シフト制限ルールもオープン戦から適用される。
オープン戦は所属選手はもちろん、育成選手も出場でき、出場人数の制限はない。延長戦とダブルヘッダーは行わず、雨天などで中止となった試合があっても再度行わない。
姜泓求 windup@donga.com