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「医学部2000人増員」方針を自ら破った政府

「医学部2000人増員」方針を自ら破った政府

Posted April. 20, 2024 08:24,   

Updated April. 20, 2024 08:24

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政府は、2025学年度の医学部の増員規模を「2000人」から大学の自主決定に変えると、19日発表した。4・10総選挙で与党が惨敗してから9日ぶり、2月6日に2000人増員計画を発表してから73日ぶりのことだ。政府は、国立大学総長らの提案を受け入れて決断を下したと発表したが、実際は政府が先にこれを大学に提案していたことが明らかになった。

19日、韓悳洙(ハン・ドクス)首相は中央災害安全対策本部でのブリーフィングで、「医学部定員が拡大された32大学のうち、希望すれば、増員された人員の50%以上、100%以内の範囲内で2025学年度に限り新入生を自主的に募集できるよう許容する」と明らかにした。現在、大学では増員に反対する医学部が大学本部と対立しており、大規模な増員が行われた一部の大学は授業に支障をきたすという懸念が出ている中で、事実上政府が増員規模の縮小を発表したことになる。

東亜(トンア)日報の取材結果、今回の発表は李周浩(イ・ジュホ)副首相兼教育部長官の提案で行われたことが確認された。韓首相はブリーフィングで、「政府は、国立大学総長らの提案を前向きに受け入れる」と述べたが、事実とは違う。ある大学の関係者は、「17日、李副首相が医学部が増員された一部の大学の関係者と某所で非公開で会い、50~100%以内の自主的削減案を先に提案した」と明らかにした。翌日(18日)、6つの拠点国立大学の総長らが、李副首相の提案を盛り込んだ建議文を、まるで大学が自主的に出したかのように発表し、19日、政府がこれを受け入れるかのように演出したのだ。

これに先立って、総増員分2000人のうち、国立大学には806人、私立大学には1194人が割り当てられた。私立大学の大半は100%増員を固守するという立場であり、国立大学も一部は増員規模を減らさないという空気ので、来年度の医学部増員規模は1500~1700人台になると見られる。

同日、医師らは「政府が主張してきた2000人は、科学的根拠がなかったことを自ら立証した」と激昂した。


チョ・ユラ記者 チェ・イェナ記者 jyr0101@donga.com