「工学徒は『問題を解く人』という考えを変えなければならない。工学徒が社会問題を提示して他の分野と協力して解決しなければ、今のような技術覇権時代に生き残ることはできない」
24日、ソウル江南(カンナム)区のホテルで会った米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)サムエリ工学部のパク・アヒョン学部長は、「技術が社会を牽引する時代になったので、工学徒がもっと前面に出る勇気が必要だ」と話した。そして、「問題を解く人は結局、問題を定義する人よりずっと遅れてしまう。今はこれを変える『パラダイムシフト』が必要な時だ」と話した。
パク氏は昨年9月、韓国人女性で初めて米大学の工学部長に任命された。たまに韓国系米国人が工学部学長に就任したケースはあったが、「生粋の韓国人」が米国有数の大学の工学部長になったのは初めて。パク氏は、韓国で高校を卒業した後、カナダのブリティッシュコロンビア大学で学士と修士を、米オハイオ州立大学で博士号を取得した。2007年、米コロンビア大学で教鞭をとった後、昨年9月にUCLA工学部の学部長に就任した。石炭を燃やすときに出る煙、石油精製工場から出る副産物から二酸化炭素を回収してリサイクルする技術である「炭素回収」を主に研究してきた。
「東洋人女性」が工学部の学部長になるのに困難はなかったのだろうか。パク氏は、「米国は『私、私、私(me、me、me)』文化と呼ばれるように、積極的に出ることが体現されている。私が初めてコロンビア大学の教授に就任した時、先輩教授たちが一番最初に言ったのは『早く手を挙げなければならない』ということだった」と振り返った。静かにして目立ってはならないという社会風土の下で育った韓国人女性として、これを克服することが最も難しかったという。
それでも米国で生き残ることができたのは、学生や教授を評価する際に「何点」という定量的な評価ではなく、「どれだけ進歩したか」を定性的に評価する文化のおかげだった。今すぐには「私がやります」と出て行けないとしても、地道に積極性を発揮して進歩があれば、肯定的に評価するということだ。パク氏は、「例えば、最初の試験で90点、次の試験でまた90点を取る学生より、70点から80点に発展した学生をより高く評価する。私は『〇〇点』の学生という一種の『緋文字』がない」と話した。
韓国の工学部の学生にアドバイスを求めると、「理工系は実験が主であるため、失敗は必ずついて回る。それを恥ずかしく思うと研究が発展しない。工学部で勉強する学生、特に完璧主義を志向する女子学生に、『壊れる勇気』を持つことをぜひ伝えたい」と話した。
チェ・ジウォン記者 jwchoi@donga.com