米、2年8ヵ月ぶりの核実験…ロシアの核の脅威に対抗
Posted May. 20, 2024 08:56,
Updated May. 20, 2024 08:56
米、2年8ヵ月ぶりの核実験…ロシアの核の脅威に対抗.
May. 20, 2024 08:56.
by ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com.
米国、中国、ロシアの核競争が加速している中、米国が2021年9月以来、2年8ヵ月ぶりに爆発のない核実験を実施した。米エネルギー省の国家核安全保障局(NNSA)は17日、ネバダ州所在の地下施設で14日(現地時間)に「未臨界(sub-critical)」核実験を成功裏に実施したと明らかにした。未臨界核実験は、爆薬で起爆装置を爆発させて核物質が一定レベルまで圧縮されるかどうかを確認する実験を意味する。ただし、連鎖核反応を起こす臨界物質状態にはならず、核爆発は起こらない。米国は1992年以降、実際の核爆発実験を中止した。ただし、オバマ政権は4回、トランプ政権は3回、未臨界核実験を実施している。バイデン政権も今回の実験を含め、計3回の未臨界核実験を行った。今回の核実験は、最近、ロシアのプーチン大統領が戦術核実験を指示した直後に「対抗措置」の性格で行われた。ロシアはウクライナ侵攻後、米国との対立が激化し、連日核の脅威レベルを高めている。昨年、米国と締結した核兵器統制条約である新戦略兵器削減条約(新START)への参加を中止し、包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准も撤回した。これに対し、バイデン政権は昨年、新型戦術核爆弾である「B61-13核重力弾を開発する」と明らかにした。米議会も海洋発射核巡航ミサイル(SLCM)開発予算と新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「センチネル」などの核兵器現代化予算を相次いで承認した。北大西洋条約機構(NATO)事務次長を務めたローズ・ゴッテモラー氏は、米外交専門誌「フォーリン・ポリシー」への寄稿文で、「核をめぐる瀬戸際戦術が新たな時代を迎えている。米国は同盟国と協力して核抑止力を強化する方法で核兵器を発展させなければならない」と注文した。
한국어
米国、中国、ロシアの核競争が加速している中、米国が2021年9月以来、2年8ヵ月ぶりに爆発のない核実験を実施した。
米エネルギー省の国家核安全保障局(NNSA)は17日、ネバダ州所在の地下施設で14日(現地時間)に「未臨界(sub-critical)」核実験を成功裏に実施したと明らかにした。未臨界核実験は、爆薬で起爆装置を爆発させて核物質が一定レベルまで圧縮されるかどうかを確認する実験を意味する。ただし、連鎖核反応を起こす臨界物質状態にはならず、核爆発は起こらない。
米国は1992年以降、実際の核爆発実験を中止した。ただし、オバマ政権は4回、トランプ政権は3回、未臨界核実験を実施している。バイデン政権も今回の実験を含め、計3回の未臨界核実験を行った。
今回の核実験は、最近、ロシアのプーチン大統領が戦術核実験を指示した直後に「対抗措置」の性格で行われた。ロシアはウクライナ侵攻後、米国との対立が激化し、連日核の脅威レベルを高めている。昨年、米国と締結した核兵器統制条約である新戦略兵器削減条約(新START)への参加を中止し、包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准も撤回した。
これに対し、バイデン政権は昨年、新型戦術核爆弾である「B61-13核重力弾を開発する」と明らかにした。米議会も海洋発射核巡航ミサイル(SLCM)開発予算と新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「センチネル」などの核兵器現代化予算を相次いで承認した。
北大西洋条約機構(NATO)事務次長を務めたローズ・ゴッテモラー氏は、米外交専門誌「フォーリン・ポリシー」への寄稿文で、「核をめぐる瀬戸際戦術が新たな時代を迎えている。米国は同盟国と協力して核抑止力を強化する方法で核兵器を発展させなければならない」と注文した。
ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com
アクセスランキング