日本、幹細胞で精子と卵子の前段階細胞を大量培養
Posted May. 22, 2024 09:14,
Updated May. 22, 2024 09:14
日本、幹細胞で精子と卵子の前段階細胞を大量培養.
May. 22, 2024 09:14.
by 東京=イ・サンフン特派員 sanghun@donga.com.
人間の幹細胞から培養し、精子と卵子になる前段階の細胞を大量に作る医学技術が、日本の研究チームによって開発された。研究がさらに進めば、幹細胞で精子と卵子を作り、不妊や遺伝病の治療などに大きく役立つことができる。京都大学高等研究院の斎藤通紀教授(53)は21日、「このような内容を盛り込んだ論文が、国際学術誌『ネイチャー』のオンライン版に掲載された」と明らかにした。研究チームによると、ヒトの誘導万能幹細胞(iPS)から作られた「始原生殖細胞」に特定たんぱく質を加えて培養すれば、6~10週間後に精子および卵子になる前段階の一つである「前精原細胞」と「卵原細胞」に大量分化させることができる。4ヵ月ほど培養すれば、細胞数は100億倍以上増えるという。精子や卵子になる細胞を大量に作ることができれば、関連実験や研究も容易になる。斎藤教授は、「ヒト生殖細胞の発生過程を試験管で再現する研究で非常に大きな一歩だ」とし、「様々な医学分野に応用できるだろう」と期待している。科学界では、今回の研究で精子と卵子が作られる基礎メカニズムが解明されれば、不妊や遺伝病などの治療法の開発に役立つと見ている。現在は精子と卵子になる前に細胞を培養することは可能だが、精子と卵子に変わる過程はまだ科学的に解明されていない。今や大量培養および分化技術が出てきただけに、いくつかの技術的問題さえ解決されれば、幹細胞で精子と卵子を作ることもまもなく可能になると予想される。一方、日本内閣府傘下の生命倫理専門調査会は、幹細胞で作る精子と卵子の研究をどこまで認めるかについて議論している。
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人間の幹細胞から培養し、精子と卵子になる前段階の細胞を大量に作る医学技術が、日本の研究チームによって開発された。研究がさらに進めば、幹細胞で精子と卵子を作り、不妊や遺伝病の治療などに大きく役立つことができる。
京都大学高等研究院の斎藤通紀教授(53)は21日、「このような内容を盛り込んだ論文が、国際学術誌『ネイチャー』のオンライン版に掲載された」と明らかにした。
研究チームによると、ヒトの誘導万能幹細胞(iPS)から作られた「始原生殖細胞」に特定たんぱく質を加えて培養すれば、6~10週間後に精子および卵子になる前段階の一つである「前精原細胞」と「卵原細胞」に大量分化させることができる。4ヵ月ほど培養すれば、細胞数は100億倍以上増えるという。
精子や卵子になる細胞を大量に作ることができれば、関連実験や研究も容易になる。斎藤教授は、「ヒト生殖細胞の発生過程を試験管で再現する研究で非常に大きな一歩だ」とし、「様々な医学分野に応用できるだろう」と期待している。
科学界では、今回の研究で精子と卵子が作られる基礎メカニズムが解明されれば、不妊や遺伝病などの治療法の開発に役立つと見ている。現在は精子と卵子になる前に細胞を培養することは可能だが、精子と卵子に変わる過程はまだ科学的に解明されていない。今や大量培養および分化技術が出てきただけに、いくつかの技術的問題さえ解決されれば、幹細胞で精子と卵子を作ることもまもなく可能になると予想される。
一方、日本内閣府傘下の生命倫理専門調査会は、幹細胞で作る精子と卵子の研究をどこまで認めるかについて議論している。
東京=イ・サンフン特派員 sanghun@donga.com
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