漢江(ハンガン)ノドゥルソムが韓国の山をイメージした空間に生まれ変わる。ソウル市は29日、「ノドゥル・グローバル芸術島国際地名設計公募」の最終当選作にトーマス・ヘザーウィックの「サウンドスケープ(音風景)」作品を選定したと発表した。英国出身のヘザーウィックは米国ニューヨークの観光名所に浮上した展望台「ベッセル」とシリコンバレーにあるグーグル新社屋「グーグル・ベイ・ビュー」などを設計した世界的なデザイナーであり建築家だ。
ソウル市によると、当選作「音風景」はノドゥルソムが持つ本質を生かしたという点で高い評価を受けた。既存の建築物を最大限残したまま周辺設計を計画し、ステンレスカーブメタルの建築材料を活用して韓国の多様な山をモチーフにした曲線で風景を演出した。公開発表会でヘザーウィックはドラマチックな空間演出と共に自然の音とライブ音楽から生成されたパターンからインスピレーションを得てデザインした歩行路「スカイウォーク・キャノピー」などを核心設計内容として提示した。
ソウル市はヘザーウィックと7月に契約を締結し、基本・実施設計を進めた後、来年2月に工事を始める予定だ。擁壁を活用した施設物である「ポップアップウォール」と水上芸術舞台、生態庭園などを来年までに造成し、空中部と地上部の歩道およびライフガーデンなどは2027年までに完了することを目標に推進する。
ソウル市は様々な文化芸術を楽しめる空間としてノドゥルソムを生まれ変わらせている。定期的に多様なジャンルの公演を披露するイベント「文化が流れる芸術島ノドゥル」は4月から10月まで計40回にわたって行われる。芝生広場ではキャンプコンセプトで映画や公演などを楽しめる「ノドゥルカルチャーキャンプ」イベントも進行中だ。公演日程の詳細などはノドゥルソムのホームページで確認できる。
チョン・ヘジン記者 sunrise@donga.com