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ミン・ヒジン、アドアの理事会を掌握したハイブに「妥協点を見出そう」

ミン・ヒジン、アドアの理事会を掌握したハイブに「妥協点を見出そう」

Posted June. 01, 2024 08:32,   

Updated June. 01, 2024 08:32

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韓国の大手芸能事務所ハイブ(HYBE)が31日、子会社のアドア(ADOR)の臨時株主総会でミン・ヒジン代表(写真)側の社内取締役2人を解任し、自社役員3人を新規取締役に選任した。これで、ハイブがアドアの理事会を3対1の構図で掌握し、ミン氏を孤立させる形になった。この日、ミン氏は記者会見を開き、ハイブに「パンチを1発ずつ交わしたので、妥協点を見出そう」と述べた。

アドアは同日午前、臨時株主総会を開き、ハイブ側が推薦したキム・ジュヨン最高人事責任者(CHRO)、イ・ジェサン最高戦略責任者(CSO)、イ・ギョンジュン最高財務責任者(CFO)の社内取締役の選任案を可決させた。アドアの副代表であるシン氏などミン氏側の社内取締役2人は解任された。これに先立って裁判所がミン氏の議決権行使禁止仮処分の申請を受け入れ、ミン氏の続投が決まった。

ハイブがアドアの株式の80%を保有している上、裁判所の仮処分申請の認容はミン氏にのみ適用されるので、ミン氏に近い社内取締役2人の解任はある程度予測された。この日の取締役交代によりミン氏は当分の間、ハイブ側の3人の社内取締役と「ぎこちない同居」をしなければならない状況になった。理事会の議決を要する重要事案で、両者が対立し、最近カムバックしたニュージーンズの活動に悪影響を与えかねないという懸念も出ている。

この日、ソウル中区(チュング)に位置する韓国プレスセンターで開かれた記者会見場に黄色いジャケットを着て明るい笑みを浮かべたまま入場したミン氏は、ハイブに対し「(経営権乗っ取りを巡る論争は)私がかけた戦いではない。もううんざりだから感情的な部分は捨てて、みんなの利益のために次のチャプターに進みましょう」と話した。ミン氏は代表職を維持するという立場には変わりはないとし、「(裁判所の決定に対して)ハイブも受け入れなければならない部分があるだろう」とし、妥協を提案した。

ハイブ側の社内取締役らと協力できるかと問われると、「(ハイブ出身である以前に)今はアドア所属なのでアドアに背任行為にならないように仕事すると思う」とし、「アドアを発展させ、ニュージーンスに対するビジョンがある方々なら私とよく協議していくだろう」と話した。

ハイブは同日、ミン氏の提案に対する立場を明らかにしなかった。これに先立って、ハイブはミン氏を業務上背任の疑いで警察に告発し、参考人調査が行われている。


崔智善 aurinko@donga.com