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「3分間ひとつのことを考える」K禅瞑想体験、「こんなに難しいとは」

「3分間ひとつのことを考える」K禅瞑想体験、「こんなに難しいとは」

Posted June. 05, 2024 08:26,   

Updated June. 05, 2024 08:26

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「ただひたすら歩くことだけに集中してください。周りのものはただ見えるもの、聞こえるものだと考えてください」(歩行瞑想中)

先月31日、ソウル市恩平区(ウンピョンク)の津寛寺で、大韓仏教曹渓宗のK禅瞑想体験イベントが開かれた。9月にソウルで開かれる国際禅瞑想大会を前に、K禅瞑想プログラムの普及のために開かれた。取材陣を対象にした同日の体験イベントでは、曹渓宗が準備している様々な瞑想プログラムのうち、「歩行瞑想」(ジュンハン僧侶)、「慈悲瞑想」(海住僧侶)、「看話禅瞑想」(クムガン僧侶)の3つが紹介された。

瞑想というと、静かな場所に座って目を閉じて心を落ち着かせるものだと考えるのが一般的だ。しかし、意外にも様々な状況に合わせた様々な遂行法があった。ジュンハン僧侶は、「瞑想は歩いている間だけでなく、私たちが生活しながら遭遇するあらゆる状況でできる」と話した。

「今日やるべきこと、心の中の心配など、すべての思考を止めて歩くことだけに完全に集中してみてください。流れる渓谷の水、鳥の鳴き声などは聞こうとせず、ただ聞こえるもの、ただ見えるものだけ考えてください」

わかるようなわからないような説明。それでもできるだけ他のことを考えずに歩くことに集中してみると、ほんの少し、いつもの近所の散歩とは違うすがすがしさが感じられるようだった。ジュンハン僧侶は、「普段の散歩では、休んでいるように見えても、実は会社のこと、人間関係、さらには散歩しながら聴く音楽についての考えなど、いろいろなことを考えていたからです」と話した。

人間が持つ愛と優しさの心に集中するようにする海住僧侶の慈悲瞑想は、こんな瞑想もあるのかと思うほど異色だった。「誰かから温もりを受けた瞬間を思い出してみてください。思い浮かべたら、もっと具体的にその人との行動を思い浮かべてみてください」

「僧侶、手足が震えて思い浮かばないです」

「そのような感覚を持つ方が多いですが、知っていますか。今、その言葉を言いながら、自分がとても優しく微笑んでいることを....」

看話禅瞑想は話題に集中する時間。クムガン僧侶が投げかけた「これは何か」という話題で3分間考えに没頭したが、たった3分間ひとつのことだけを考えることがこんなに耐え難いことだとは思わなかった。クムガン僧侶は、「禅瞑想は、他人に見える姿だけを考え、いつも外に向かっていた自分の心を一度自分自身に完全に注いでみること」とし、「朝起きていつもシャワーを浴びるように、心にもシャワーが必要だ」と話した。

イベントを共にした総務院長のジンウ僧侶は、「現代人が経験する心の苦痛や自殺などの社会問題は、心を自分でコントロールし、自分で整理・整頓しなければ解決できない問題」とし、「9月の国際禅瞑想大会で、一般大衆も簡単に接することができる多様なK禅瞑想プログラムを披露する」と話した。


李鎭求 sys1201@donga.com