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韓国唯一のマッチ製造機と三輪トラック、予備文化遺産候補に

韓国唯一のマッチ製造機と三輪トラック、予備文化遺産候補に

Posted June. 05, 2024 08:28,   

Updated June. 05, 2024 08:28

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今後、マッチ製造機や三輪トラックなど、製造から50年も経っていない品物も、国の予備遺産になる可能性がある。

国家遺産庁は4日、予備文化遺産制度の施行を控えて開かれた「近現代予備文化遺産探し公募展」で361件の近現代文化遺産が受け付けられたと明らかにした。今年9月から施行される予備文化遺産制度は導入から50年が経っていないが、価値の高い文化遺産を発掘し保存・管理する制度だ。

今回の公募展には国民の生活史と関連のある遺産が多く受け付けられた。例えば、慶尚北道義城(キョンサンブクド・ウィソン)のソングァンマッチ工業社が使用していた自動マッチ製造機は、全国で唯一残った近現代のマッチ製造業関連遺産だ。1982年に製作された同機器は、マッチ棒にパラフィン液と点火薬をつけて乾燥し、マッチを作った。

国内に唯一残っている三輪トラックも受け付けられた。1967~1974年に生産されたが生産中止となった起亜(キア)T-2000モデルで、かつて自営業者や小型トラック運輸会社が主に使用した。また、米国ブリタニカ百科事典の支社である韓国ブリタニカの代表を務めたハン・チャンギ氏(1936~1997)が1976年3月に創刊した月刊誌「プリギプンナム(根の深い木)」の直筆原稿も受け付けられた。

国家遺産庁は、「当時は珍しく純粋な韓国語タイトルに加えハングルだけを使って原稿を作成し、印刷本に初めて横書きを導入するなど型破りなデザインとなっている」とし、「今回受け付けられた原稿は当時、ハン氏が創刊号から直接書いた原稿で保存状態は良好だ」と明らかにした。

国家遺産庁は、今回受け付けられた文化遺産に対する基礎資料の調査と所有者の同意、専門家の検討、文化遺産委員会の審議などを経て、予備文化遺産に最終選定を行う予定だ。


サ・ジウォン記者 4g1@donga.com