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KTがMSと「AIアライアンス」締結、「韓国型AI・クラウド」開発に拍車

KTがMSと「AIアライアンス」締結、「韓国型AI・クラウド」開発に拍車

Posted June. 05, 2024 08:29,   

Updated June. 05, 2024 08:29

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KTが人工知能(AI)の世界的なトップリーダーである米マイクロソフト(MS)と「AIアライアンス」を結成した。韓国の通信大手SKテレコムとLGU+がそれぞれオープンAI∙アンソロピック(Anthropic)、メタと協力するなど、AI覇権争いが激しい中、KTもMSと手を組んでグローバルAI市場の対応に乗り出したものと分析される。

KTの金永燮(キム・ヨンソプ)代表は3日(現地時間)、米ワシントン州レドモンドのMS本社でMSのサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)とAI・クラウド・情報技術(IT)分野での協力に向けた戦略的パートナーシップを締結した。

MSが韓国企業と共同プロジェクトを推進するのは初めて。今回の協力を通じて両社は韓国型のAIとクラウド、ITサービスの開発に乗り出す。「AI・クラウド研究開発共同プロジェクト」と「AI・クラウドイノベーションセンター(Innovation Center)構築」、「AI・クラウド人材育成」も同時に推進する。KTが直接明らかにはしなかったが、今回の投資規模は数兆ウォン規模に達するという。詳細は9月までに明らかにする予定だ。

KTは特化型サービスの開発に集中する方針だ。KTはMS技術を活用して公共と金融分野を中心に「ソブリンAI・クラウド」を開発する計画だ。情報主権を強調する「ソブリン」は国家や企業が独自のインフラとデータを活用して独立したAI能力を構築することを意味する。

金氏は「KTが積み上げてきた国内事業経験とMSの技術力が結合し、競争力のあるAI革新パートナーに生まれ変わることができた」とし、「MSとの協力で韓国のデジタル革新の道しるべになりたい」と話した。

SKテレコムとLGU+も、グローバルビックテックとの協力を強化している。SKテレコムはオープンAIと昨年9月に「グローバルハッカソン大会」を開催し、優れたアイデアサービスを共同開発することにした。また、SKテレコムは自社のAIモデル「エイダットエックス」とオープンAI「GPT」、アンソロピック「クロード(Claude)」などをベースに通信業に特化したテルコLLMを開発中だ。今月中に開発が完了すれば、年内に商用化する予定だ。LGU+もメタ(旧フェイスブック)と緊密に協力している。


ナム・ヘジョン記者 namduck2@donga.com