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1人当たりGNIが3万6000ドル、初めて日本を上回る

1人当たりGNIが3万6000ドル、初めて日本を上回る

Posted June. 06, 2024 09:09,   

Updated June. 06, 2024 09:09

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昨年、韓国が1人当たりの国民総所得(GNI)で初めて日本を上回った。輸出回復と統計基準年度改編の効果が重なった中、史上最低の超円安により日本の円の価値が下落したことで現れた現象だ。

韓国銀行(韓銀)が5日に発表した「国民勘定2020年基準年1次改編結果」によると、昨年の韓国の1人当りのGNIは3万6194ドルで前年(3万5229ドル)に比べ2.7%、基準年度改編前(3万3745ドル)に比べて7.3%増加した。1人当たりGNIは、国民が国内外で得た所得を総人口で割った数値で、国民の懐事情を把握する代表的な指標だ。

一方、日本の昨年の1人当たりGNIは3万5793ドルで、前年比1.5%減となった。この数値は日本政府が円建てで発表した数値を韓銀が現時点の対円・ドル相場を考慮して換算したものだ。超円安などの影響で円の価値が下がり、ドル建てで表示されるGNIが減少したものと分析される。

韓銀は、昨年の韓国の1人当たりGNIが人口5000万人以上の国の中では、米国、ドイツ、英国、フランス、イタリアに次いで6位にランクされるだろうと推計している。韓銀のチェ・ジョンテ国民勘定部長は「韓国のGNIは2023年基準でイタリアよりは少ないが、台湾と日本を上回る水準だ。特に日本は通貨価値の下落により韓国より1人当りGNIが少なかった」と話した。

韓銀は、国民経済構造の変化による統計の現実反映度を高めるため、資料作成周期を5年ごとに改編している。今回の基準年改編により、国民勘定統計の基準年度は2015年から2020年に変更された。


イ・ドンフン記者 dhlee@donga.com