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「バレーボール女帝」金軟景が涙の引退式、「KYK財団」設立

「バレーボール女帝」金軟景が涙の引退式、「KYK財団」設立

Posted June. 10, 2024 09:10,   

Updated June. 10, 2024 09:10

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「太極旗をつけて、本当に長い間プレーした。多くの方と引退式を一緒にすることができて感謝している」

「バレーボール女帝」金軟景(キム・ヨンギョン=36)は8日、ソウル蚕室(チャムシル)室内体育館で行われた国家代表引退式典でこのように話した。2004年に初めて代表メンバーに選ばれた金軟景は、2021年東京五輪が終わった後、代表引退を宣言した。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大などで延期された引退記念イベント試合と引退式典がこの日行われた。金軟景が太極(テグク)マークをつけてプレーする最後の試合を観戦するため、同日6000人あまりのファンが体育館を訪れた。

金軟景は、「ここにいらっしゃるすべての方と先輩たちがいなかったら女子バレーボールが多くの関心を受けることはできなかっただろう」とし、「話しているうちに涙が込み上げてくる。心から感謝を申し上げる」と言い残しては急いで司会者にマイクを渡した。そして、会場の電光掲示板に流れる献呈映像を見ながら何度も涙を拭いた。

国際バレーボール連盟(FIVB)のアリ・グラサ会長は、「金軟景はバレーボール史上最高の選手の一人であり、全世界数百万の立派なロールモデルだ」とし、「金軟景の代表引退を皆が悲しむだろう。また、金軟景選手のエネルギーと献身的なプレーを懐かく思うだろう。他の場所でも多くの人のロールモデルとして残ると確信している」と映像メッセージを送った。

イベントには、金軟景と代表チームで一緒に生活したキム・サニ、キム・スジ、キム・ヘラン、ヤン・ヒョジン、イ・スクジャ、イ・ヒョヒ、イム・ヒョスク、ハン・ソンイ、ハン・ユミ、ファン・ヨンジュら10人の代表引退式でもあった。金軟景は彼女たちと共に2012年ロンドン五輪と2021年東京五輪の4強入りと2014年仁川(インチョン)アジア大会優勝などを成し遂げた。

金軟景は9日、同じ会場で自分の名前のローマ字表記の頭文字を取った「KYK財団」の発足式も行った。金軟景は「いつもユーススポーツの発展に役立てる財団事業を夢見ていた」とし、「バレーボールだけでなく多様なスポーツの有望株を見つけて育成し、スポーツに肯定的な影響を及ぼすことを目標にしている」と説明した。発足式が終わった後は、海外リーグ時代の同僚などを招いてのイベントマッチ「世界女子バレーボールオールスター戦」も行われた。


キム・ジョンフン記者 hun@donga.com