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プーチン氏、深夜2時に平壌到着…金正恩氏が空港で出迎え

プーチン氏、深夜2時に平壌到着…金正恩氏が空港で出迎え

Posted June. 20, 2024 08:51,   

Updated June. 20, 2024 08:51

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ロシアのプーチン大統領は、19日午前2時過ぎに平壌(ピョンヤン)に到着した。北朝鮮とロシアはともに18、19日の2日間の日程で訪朝を公式発表し、18日の夜、平壌順安(スンアン)空港に到着するとされたが、予定の時間を大幅にオーバーした。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記は、プーチン氏を空港で一人で出迎えた。遅刻癖で有名なプーチン氏だが、正恩氏が深夜にもかかわらず待ったことで焦りを見せたという。これをめぐり、今回の会談に対する両首脳の温度差が明らかになった象徴的な場面という見方もある。プーチン氏が、北朝鮮の安定的な兵器支援などに感謝を示すために平壌を訪問したものの、核・ミサイルに関するロシアの先端技術移転を望む正恩氏がより切実だということだ。実際、北朝鮮はプーチン氏の早期訪朝を何度も要請していたという。

ロシア国営RIAノーボスチ通信などによると、プーチン氏が到着した時間は午前2時22分だった。北朝鮮の朝鮮中央通信などによると、正恩氏は早くから暗い空港の滑走路に出て、後ろ手を組んでレッドカーペットの上を行ったり来たりしながらプーチン氏の到着を待った。

プーチン氏が専用機「イリューシンIL-96」のタラップを降りると、正恩氏は満面の笑みでプーチン氏と二度抱擁を交わした。プーチン氏が自国の日程を理由に4時間以上遅刻して礼を欠いたが、正恩氏はあまり気にしない様子だった。外交消息筋は、「北朝鮮住民に神格化され、崇拝される独裁者が平壌の地で深夜に空港に出向き、ひたすら待っている姿が全世界に公開された」と述べた。

プーチン氏の遅刻で、北朝鮮が用意した盛大な歓迎は行われなかった。同通信によると、映像には両国の国歌演奏など大規模な歓迎式はなく、飛行機のエンジン音だけが聞こえた。

空港で両首脳は、「ロシア版ロールスロイス」と呼ばれるロシア製「アウルス」のリムジンに共に乗り、宿舎の錦繍山(クムスサン)迎賓館に移動した。正恩氏はプーチン氏に上席である後部座席の右側に座るようエスコートした。正恩氏は車の後ろを回ってプーチン氏の左側に座った。正恩氏はプーチン氏に宿舎を直接案内し、「温かい談笑」も交わしたと、北朝鮮メディアは報じた。


孫孝珠 hjson@donga.com