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AI自動運転車、明け方や夕暮れ時は人間より事故リスクが高い 米研究チームが報告

AI自動運転車、明け方や夕暮れ時は人間より事故リスクが高い 米研究チームが報告

Posted June. 20, 2024 08:52,   

Updated June. 20, 2024 08:52

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人工知能(AI)が運転する自動運転車と人間が直接運転する車のうち、どちらのほうがより安全だろうか。自動運転車がより安全だという一般的な認識とは違って、特定の条件では人間が直接運転する車のほうがより安全であることが分かった。現在までの技術では、車両運行においてAIと人間の安全性対決は「引き分け」といえる。

19日(現地時間)、米セントラルフロリダ大学のムハンマド・アブデルアティ教授チームは、「一般的な走行環境では自動運転車の方が安全だったが、明け方や夕暮れのような暗い環境では人間の運転がより安全であることが分かった」と明らかにした。研究チームは、このような結果を科学雑誌「ネイチャーコミュニケーション」で公開した。

研究チームは、自動運転車2100台と人が運転する車3万5000台余りの事故データを比較分析した。研究によると、晴天で車線を一定に維持するなどの一般的運転状況では、自動運転車のほうがより安全だった。雨天時も自動運転車の事故確率は、人間が運転する車の3分の1の水準で低かった。

一方、自動運転車の事故リスクは、明け方や夕暮れなど暗い環境では、人間が運転する車より5.25倍高かった。研究チームは、自動運転センサーとカメラが光の変化に迅速に対応できないことを原因に挙げた。例えば、夕暮れの時の長い影は、センサーが車の前の物体や危険要素を認識するのに混同を与えかねない。

交差点などで車が旋回する時も、自動運転車の事故が1.98倍高かった。自動運転センサーの限られた認識範囲で、全般的な道路状況を感知するのに制限があるためだ。また、事前に入力された規則に従うように設計されたアルゴリズムも、突発的なシナリオへの対応が難しい理由と分析される。


具特敎 kootg@donga.com