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モンテネグロ首相、「テラ-ルナ暴落事態」のテラフォーム・ラボの初期投資者だった

モンテネグロ首相、「テラ-ルナ暴落事態」のテラフォーム・ラボの初期投資者だった

Posted June. 20, 2024 08:52,   

Updated June. 20, 2024 08:52

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暗号資産のテラ-ルナ暴落事態の核心人物であるテラフォーム・ラボのクォン・ドヒョン代表(33)が東欧モンテネグロで拘留されたが、モンテネグロのミロイコ・スパイッチ首相(37)が、テラフォーム・ラボの初期個人投資家だったと、地元紙「ビジェスティ」が18日(現地時間)報じた。クォン氏とスパイッチ氏の密接な関係に関する報道が相次ぎ、これがクォン氏の犯罪人引渡し裁判にも影響を及ぼすかどうか注目される。

米証券取引委員会(SEC)がニューヨーク南部連邦裁判所に証拠として提出した資料によると、テラフォーム・ラボが設立された2018年4月から21年夏まで、計81人の初期投資家が存在した。スパイッチ氏の名前はこのうち16番目に記載された。特に、スパイッチ氏が18年4月17日に私人の立場で75万個のルナコインを1個当たり10セントで購入したことが記載された。

ルナコインは22年4月、一時1個当たり119ドル(約16万4千ウォン)まで高騰したが、約1ヵ月で暴落し、事実上、紙くずとなった。もしスパイッチ氏がルナコイン75万個を最高値で売っていたら、理論的には9千万ドル(約1243億ウォン)の差益を得ることができたということだ。

同紙は、首相室に「ルナ暴落直前に首相がルナコインをどれだけ保有していたか」質問したが、答えは得られなかったと伝えた。ただ、スパイッチ氏の側近であるアンドレイ・ミロビッチ法相は報道直後、「スパイッチ首相も詐欺被害者だ」と主張した。

2人の癒着疑惑は以前から提起されていた。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、クォン氏がインターポールの指名手配を受けていた22年末、近くのセルビアでスパイッチ氏と会ったと報じた。昨年6月のモンテネグロ総選挙直前にも、クォン氏がスパイッチ氏に違法な政治資金を提供したと、現地メディアが報じた。

クォン氏は昨年3月、モンテネグロで偽造パスポートを使用しようとして摘発され、ずっと拘留されている。韓国と米国の司法当局はいずれもクォン氏を詐欺容疑などで起訴した。このため、クォン氏をどちらに送還するか犯罪人引渡しの裁判が行われている。ミロビッチ法相は、クォン氏を韓国と米国のどちらの国に送るかは、自分だけが決めることができると話した。クォン氏は、金融犯罪の量刑が軽い韓国行きを希望している。


キム・ボラ記者 purple@donga.com