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9億ウォンでプロ契約したチャン・ジェヨン投手、今は「黄金打者」に

9億ウォンでプロ契約したチャン・ジェヨン投手、今は「黄金打者」に

Posted June. 22, 2024 08:57,   

Updated June. 22, 2024 08:57

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本格的にバットを握ってから1ヵ月しか経っていない。しかし、打者として初めて出場した1軍試合から長打を放った。歴代の才能に並ぶと評価されたチャン・ジェヨン(22、キウム)が投手では果たせなかった夢を打者として叶うことができるだろうか。

2年前、韓国プロ野球史上、契約金で2位に当たる9億ウォンでキウムに加入したチャン・ジェヨン投手は20日、敵地清州(チョンジュ)球場で行われたハンファ戦に9番・中堅手として先発出場した。ハンファの剛速球投手ムン・ドンジュとの対決で負けなかった。3回の大1打席でストレート四球で出塁し、2-0でリードしていた4回表2死1塁では、外角のファストボール(時速152キロ)を流し打ちし、1塁手の横を速く通過する2塁打を放った。7回表にはナム・ジミンから2番目の四球を得た。2打数1安打2四球1得点と見事な打者デビュー戦だった。

徳寿(トクス)高校時代、時速150キロを超える速球を投げるエースだったチャン・ジェヨンは、プロ入団後、制球の乱れに苦しみ、定着できなかった。3年間、通算56試合に出場し1勝5敗、防御率6.45に止まった。103回3分の1を投げ、三振100個を奪う間、四死球は109個も許した。今年、スプリングキャンプで肘を負傷したチャン・ジェヨンは、シーズン中盤に負傷が悪化すると、球団と相談の末、先月野手に転向することにした。

ところが打者としての才能も格別だった。高校3年生の時、打率.353に3本塁打、21打点を記録した。2年生だった2019年世界青少年選手権では、先輩たちを抜いて4番打者になった。先月21日からフューチャーズリーグ(2軍)で19試合に出場し、打率.232(69打数16安打)、5本塁打、13打点を記録した。26個の三振を食らったが、長打力が高い評価を受けた。

投手としてプロに入り、野手に転向して成功した例は以前にもあった。「国民打者」李承燁(イ・スンヨプ、斗山監督)、「朝鮮の4番打者」李大浩(イ・デホ、元ロッテ)が代表的だ。両氏は入団初期の負傷でバットを握った後、大成功を収めた。KIAの中心打者、ナ・ソンボムもNCに投手として入団したが、打者に転向して代表外野手に成長した。チャン・ジェヨンは「自分が選択した道であるだけに悔いが残らないように頑張ろうという気持ちでしっかり準備した」とし、「たくさん出塁して得点圏にある走者を呼び込む良い打者になりたい」と話した。


李憲宰 uni@donga.com