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歯止めがかからない果物の高騰、梨1個が6500ウォンで「過去最高」

歯止めがかからない果物の高騰、梨1個が6500ウォンで「過去最高」

Posted June. 22, 2024 08:53,   

Updated June. 22, 2024 08:53

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全国の梨の小売の平均価格が過去最高水準に高騰した。「金の梨」になった梨を含め、リンゴなど、果物価格が高止まりを続けており、消費者の負担が重くなっている。

21日、韓国農水産食品流通公社(aT)などによると、今月19日基準で梨(シンゴ・上等品)10個当たりの全国平均の小売価格は6万5390ウォンと集計された。梨10個当たりの価格が6万5000ウォン台を超えたのは、今回が初めてだ。1年前に同じ基準で梨の価格が2万8014ウォンだったことを考慮すれば、2.3倍も高騰した。梨の小売価格は、今月7日に6万670ウォンで6万ウォン台を越えた後、17日は6万2750ウォンで引き続き急上昇している。

梨を含めた韓国国内の果物価格は、全般的に上昇傾向にある。6月初めまで3万1000~3万2000ウォン台を維持していたリンゴ10個当たりの全国小売平均価格は、今月7日から現在まで3万3000ウォン台を越えている。5月の新鮮果物の消費者物価指数は164.97で、昨年同期比39.5%上昇した。

問題は、果物の価格がさらに上がる可能性を排除できないということだ。先月、忠清南道(チュンチョンナムド)や忠清北道(チュンチョンブクド)を皮切りに、京畿道(キョンギド)や江原道(カンウォンド)、慶尚北道(キョンサンブクド)、全羅北道(チョンラブクド)で果樹火傷病の被害が広がっており、最大の梨山地である全羅南道羅州(チョルラナムド・ナジュ)では、カビ菌である黒星病が拡散の兆しを見せている。韓国農村経済研究院は、「農業観測6月号の果物」と題した報告書で、「初秋前まで、梨とリンゴの出荷量は、前年同期比各々87.1%と21.3%減少するだろう」と見込んでいる。

果物の価格が値上がりの兆しを見せると、政府は同日、政府ソウル庁舎で物価関係次官会議を開き、今月中に割り当て関税などを通じて輸入果物4万トン以上を追加輸入することにした。農産物は、白菜と大根の備蓄分1万5000トンを含め、政府が使用できる物量2万8000トンを確保し、夏場の需給不安に対応する計画だ。

また、軽油と圧縮天然ガス(CNG)の原油価格連動補助金の支給を2ヵ月間延長し、8月まで維持することにした。これに伴い、バス・タクシー・貨物車・沿岸貨物船などに対して、軽油は1リットル当たり1700ウォン超過分の50%、CNGは1立方メートル当たり1330ウォン超過分の50%を各々183.21ウォンの限度内で支援する。

一方、韓国電力は同日、第3四半期(7~9月)の電気料金の燃料費調整単価を現在のような1kWh(キロワット時)当たり5ウォンに維持すると発表した。


キム・ヒョンミン記者 チョ・ウンヒョン記者 kalssam35@donga.com