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初の正規アルバムを出したDJペギー・グ、国内ファンを虜に

初の正規アルバムを出したDJペギー・グ、国内ファンを虜に

Posted June. 24, 2024 08:38,   

Updated June. 24, 2024 08:38

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「なんでペギー・グが好きなのかって?歌が中毒性があって、すごく堂々と見えます。素敵さが人になったような気がします」

最近、初の正規アルバム「I Hear You」を発表したDJペギー・グ(33)のアルバムのポップアップ現場。ヘッドホンを肩にかけたユン・ギュヨンさん(21)は、新譜のLPレコード(バイニル)を購入しながらこのように話した。ハウス音楽やDJに関心のない人なら耳慣れないかも知れないが、ペギー・グは現在、世界で最も有名な韓国のDJだ。海外有名クラブであるドイツベルリンのベルクハインで韓国人として初めて公演し、エレクトロニック音楽雑誌DJマックが昨年選んだ「DJトップ100」で、これまで女性最高の9位についた。英BBCは、彼女を2024年に注目すべきアーティストの3位に挙げ、「DJ界のスーパースター。ハウス音楽を知っている人なら、ペギー・グが誰なのか知らないはずがない」と評した。

仁川(インチョン)で生まれた彼女は、15歳の時、英ロンドンに留学した。大学入学後、DJの道にはまり、2016年に初のミニアルバムを発売後、ヨーロッパを中心に活動してきた。特に昨年発表した「(It goes like)Nanana」が大人気を集め、世界的に名を知らせ始めた。テクノハウスジャンルのこの音楽は、中毒性のあるメロディーに夢幻的な彼女の声が加わり、Spotifyで4億6000万回以上再生された。

音楽だけでなく、韓国文化を融合させた感覚的なプロモーションビデオは、海外のファンに新鮮さを与えている。彼女の曲「Starry Night」のプロモーションビデオは、カンガンスルレをモチーフにしており、「I Go」は韓国のカラオケ画面を連想させる歌詞の字幕が画面に入っている。韓国語と英語の歌詞を混ぜて使う彼女は、アルバムカバーにもハングルの「ク」をそのまま使うなど、ハングルを視覚イメージとして活用する。今回の新譜には、「(It goes like)Nanana」と伽倻琴の音をサンプリングした「Seoulsi Peggygou(ソウル市ペギーグ)」等10曲が収録されている。

韓国では、「素敵なお姉さん」の代名詞として知られている。これまでは、女性DJはスリムな体つきやきれいな顔で注目されることが多かったとすれば、ペギー・グはしっかりした実力と堂々とした態度、カリスマを前面に出している。ロンドンファッション大学の出身らしく、ファッションに関心の高い女性ファンの目を引いている。最近、ソウル汝矣島(ヨイド)のザ・現代(ヒョンデ)ソウルで開かれたアルバムポップアップストアにも、女性ファンが目立って多かった。

大衆音楽評論家のキム・ユンハ氏は、「ペギー・グーは、ヒット曲を作り出す能力と感覚的なビジュアル、クールで素敵なDJイング態度など、世界の若年層が望むアーティストの姿をあまねく備えている」と評した。


崔智善 aurinko@donga.com