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屋外競技場に男女同数の選手が参加、パリ五輪は「完全に開かれた大会」

屋外競技場に男女同数の選手が参加、パリ五輪は「完全に開かれた大会」

Posted June. 26, 2024 08:42,   

Updated June. 26, 2024 08:42

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7月26日(現地時間)に開幕するパリ五輪のスローガンは「完全に開放された大会(Games wide open)」だ。パリオリンピック組織委員会は「大会スローガンのように開かれた競技場として全世界から集まったすべての人々を歓迎する」と明らかにした。

開会式から型破りだ。近代オリンピック128年の歴史上初めて、スタジアムではなく屋外で開会式が行われる。206の国家オリンピック委員会(NOC)が派遣する1万500人の選手は116隻の船に分乗し、セーヌ川に沿って6キロの「水上パレード」を行う予定だ。8月11日の閉会式も、エッフェル塔が一望できるトロカデロ広場で開かれる。

パリの様々なランドマークは競技場に変身する。エッフェル塔を見上げるシャン・ド・マルス公園(ビーチバレーボール)、1979年フランス初のユネスコ文化遺産に登録されたベルサイユ宮殿(乗馬)、1900年万国博覧会のために建てられたグラン・パレ(テコンドー、フェンシング)、ナポレオンの墓があるアンヴァリッド広場(アーチェリー)などが競技場として活用される。

今大会の参加選手数では、五輪史上初めて男女平等が実現される。大会組織委によると、今大会には男女選手が同じ5250人ずつ出場する。女子選手たちが五輪に初めて出場したのは1900年に開かれた第2回パリ五輪だった。当時、全体参加選手約1000人のうち、女子選手は22人だけだった。それから124年ぶりに同じ場所で100%の男女平等が実現するのだ。IOCは男女が一つのチームを組んで出場する混合種目を増やし、女子選手の割合を高めた。

これまでは男子マラソンが閉会日に開かれ、大会フィナーレを飾ったが、パリ五輪では女子マラソンが閉会式の日に開かれる。「禁男」の種目だった水泳のアーティスティックスイミングには男子選手が初めて出場する。一般人も「オリンピアン」になれる。大会組織委員会はマラソンの正式競技が終わった後、マスターズマラソンランナーたちにも選手たちが走ったコースを開放する予定だ。

パリ五輪はまた、エアコンのない大会でもある。大会組織委は歴代最高水準のエコ大会を目標にしながら、選手村にエアコンを設置しなかった。これを受け、米国や英国、豪州などの国は自主的にポータブルエアコンを設置することにした。

今回のパリ五輪32種目には計329個の金メダルがかかっている。2021年東京五輪の33種目、金メダル339個に比べて種目数は1個、金メダルは10個減った。ブレイキンが新しく正式種目に採用されたが、東京大会の時に正式種目だった野球・ソフトボールと空手が除外されたためだ。直前大会に比べて金メダル数が減ったのは1960年ローマ大会以来64年ぶりのこと。


李憲宰 uni@donga.com