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豪州の美術館が女性トイレにピカソの作品を展示した理由とは

豪州の美術館が女性トイレにピカソの作品を展示した理由とは

Posted June. 28, 2024 08:52,   

Updated June. 28, 2024 08:52

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豪州の美術館が、スペイン出身の画家パブロ・ピカソ(1881~1973)の作品を女子トイレに展示する決定を下した。その理由は何だろうか。

26日(現地時間)、豪州のABC放送などによると、2020年にオープンした豪州のタスマニア州ホバートモナ(MONA)美術館は、女性専用展示館である「レディースラウンジ」を作り、ピカソの作品を展示した。これに対し、昨年4月に博物館を訪れた男性観覧客は、自分が男性だという理由で出入りを断られたとし、裁判所に訴訟を起こした。裁判所は今年4月、「女性専用展示館は差別禁止法に違反したものだ」とし、性別を理由に男性の入場を拒否してはならないと判断した。

すると、美術館は、レディースラウンジを閉鎖した。また、緑色のベルベットの手袋をはめた女性が中指を差し出す写真と共に、「改革のための閉鎖」と書かれた表示板も掲げた。裁判所の決定に露骨な不満を表わしたのだ。それと共に、「女性のための新しい展示会が開かれる」として、女子トイレの壁にかかったピカソ作品を公開した。差別禁止法とは関係なく、女性のみ入場できる女子トイレにピカソの作品を展示することにしたのだ。


イ・ホジェ記者 hoho@donga.com