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ニューヨークに行ったKウェブトゥーン作家たち「漫画みたいな話」

ニューヨークに行ったKウェブトゥーン作家たち「漫画みたいな話」

Posted June. 29, 2024 08:30,   

Updated June. 29, 2024 08:30

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「親からするなと言われる職業には、その理由があるだろうか」

2006年、漫画家のキム・ギュサムは暗澹たる思いがした。彼の漫画を掲載していた雑誌からもカットされ、漫画家への道は終わりそうだった。通っていた大学まで中退し、20代の青春を捧げた歳月が無駄に感じられた。29歳だった彼は、公認仲介士の試験をうろうろした。

その頃だった。漫画が好きだという3年目のネイバー社員から電話がかかってきて、インターネットに漫画を描いてほしいと言われた。キム氏は、「漫画をあきらめようとしていた時、ウェブトゥーンという道が開かれた」とし、「あの時に出世作になった『入試名門私立ジャングル高等学校』を連載し始めた」と振り返った。

18年が過ぎた今月27日(現地時間)、キム氏は、米ニューヨーク・タイムズスクエアの真ん中に立った。韓国ウェブトゥーン第1世代の代表走者である「心の声」のチョ・ソク作家と「ノブレス」のソン・ジェホ作家も一緒だった。同日、ネイバーウェブトゥーンはナスダック上場を記念して、現地でファンサイン会を開催した。

同日、ナスダック上場の鐘打ち行事には、当時キム作家に電話をした3年目の社員であるネイバーウェブトゥーンのキム・ジュング代表が参加した。ネイバーウェブトゥーンの北米法人であるウェブトゥーンエンターテインメントは、上場初日の同日の公募価格より9.5%高い1株=23ドルで取引を終えた。これを受け、時価総額は約29億ドル(約4兆240億ウォン)に上ると試算される。

同日、ナスダックビルで記者たちと会った作家たちは、海外ファンの熱い反応に皆戸惑ったという。チョ作家は、「今、ウェブトゥーンが成功した時を装ったシットコムを撮っているような気がする」と話した。ソン作家も、「最初は本当に小さく始めたが、ある瞬間グローバルサービスになるなんて戸惑っている」と相槌を打った。

作家たちは、「正統漫画家」たちから「それが漫画なのか」と軽視されていたウェブトゥーンの草創期を思い出し、20年ぶりに世界の舞台で注目を浴びることが信じられないと、何度も強調した。キム作家は、「かつては、作家たちが収入のために漫画界から離れた」とし、「今は医師も辞めてウェブトゥーンをするという話に、存在感の変化を実感する」と話した。

韓国の人気作家たちのウェブトゥーンは、ドラマや映画、ゲームなどで知識財産権(IP)が拡張され、収益が高騰する傾向にある。キム作家の「安いです!千里馬マート」と「ヴィジランテ」、チョ作家の「心の声」などもドラマ化された。作家たちは、世界市場で韓国ウェブトゥーンが良い評価を受ける理由として、「激しい競争」を挙げた。チョ作家は、「韓国ですでにすごい競争をして良質の作品が生き残った時、海外から関心を持ったおかげだ」と評した。


金玹秀 kimhs@donga.com