Go to contents

「トランプ勝利」67%、「バイデン交代論」が噴出

「トランプ勝利」67%、「バイデン交代論」が噴出

Posted June. 29, 2024 08:30,   

Updated June. 29, 2024 08:30

한국어

「あなたは米国史上最悪の大統領だ」

バイデン米大統領とトランプ前大統領が対決した27日(現地時間)の初の大統領選テレビ討論会が、人身攻撃とフェイク情報が飛び交う「ネガティブ誹謗戦」になった。バイデン氏は何度も失言し、「最悪の討論会」という酷評を受け、高齢リスクを露呈した。トランプ氏は激しい嘘で攻勢をかけ、論争の火種を残した。選挙日まで131日残っている米大統領選挙は、今後、政策競争の代わりにネガティブな攻防で展開される可能性が高まったと指摘されている。

同日、ジョージア州アトランタのCNNスタジオで握手もせずに直接討論に突入したバイデン氏とトランプ氏は、経済や人工妊娠中絶、移民問題などをめぐって正面から衝突した。トランプ氏は、「バイデン氏は、私が成し遂げた米史上最も偉大な経済を崩壊させた」とし、「間違いなく最悪の大統領だ」と述べた。一方、バイデン氏は、「トランプの言葉はすべて嘘」とし、「まさに最悪の大統領」と反撃した。

前・現職大統領の衝突は、移民と司法リスクをめぐって激化した。バイデン氏は、「トランプ大統領は在任期間、米軍戦死者を『カモ(sucker)』と『敗者(loser)』と呼んだ」とし、「カモと敗者はあなただ」と述べた。また、不倫口止め事件で有罪判決を受けたトランプ氏を「重犯罪者」と呼び、「あなたは奥さんが妊娠中の時にポルノ女優と寝た」と攻撃した。トランプ氏は「バイデン氏は中国からお金を受け取った『満州候補(Manchurian Candidate)』」とし、「私は何も悪いことをしていないし、バイデン氏は退任と同時に重犯罪者になるだろう」と述べた。

中継された討論で、バイデン氏はロシアのプーチン大統領をトランプ氏と呼ぶなど失言が多かった。「不法移民が性的暴行を行う」というトランプ氏の主張に反論し、中絶権保護を強調しようとし、「多くの若い女性が配偶者や兄弟に性的暴行を受ける」と失言した。

早期テレビ討論会を通じて低迷していたバイデン氏の支持率回復を期待した民主党は困惑を隠せなかった。討論会後、民主党では候補交代論まで取り沙汰された。これに対し、カマラ・ハリス副大統領はCNNに、「バイデン氏はスタートは遅かったが、終わりは強力だった」とし、「討論の成果ではなく、過去3年半の業績を見なければならない」と話した。一方、マルコ・ルビオ共和党上院議員は、「今日の討論は米国の敵を大胆にさせるほどだ」とし、「バイデン氏の健康状態を公開すべきだ」と述べ、高齢化リスクに対する攻勢を強めた。


アトランタ=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com