「キング」レブロン・ジェームズ(40、ロサンゼルス・レイカーズ)が「息子と一緒に米プロバスケットボール(NBA)でプレーしたい」という夢を叶える機会をつかんだ。レイカーズは28日、米ニューヨークで開かれた2024年NBA新人ドラフト2巡目で、全体55位でレブロンの長男ブロニー(20)を指名した。レブロンとブロニーがレイカーズ選手として同時にコートに立てば、ジェームズ親子はNBA史上初めて親子が同じチームでプレーする記録を残すことになる。
NBAとともに北米4大プロスポーツに数えられるプロアメリカンフットボールリーグ(NFL)、プロ野球のメジャーリーグ(MLB)、北米アイスホッケーリーグ(NHL)には、いずれも親子がチームメイトとしてプレーした記録がある。反面、NBAには親子が同じシーズンにお互い違うチームでプレーした記録もない。レイカーズのロブ・ペリンカGMは「来季にはNBAの新しい歴史がレイカーズのユニフォームと一緒に書かれるだろう」と話した。
ブロニーは、南カリフォルニア大学(USC)に入学した昨年7月、練習途中、心停止で倒れたが、5ヵ月後、コートに復帰した。その後も全米大学体育協会(NCAA)の1部リーグ25試合に出場し、平均4.8得点、2.8リバウンド、3ポイントシュート成功率36%に止まった。このため「NBA挑戦は早すぎるのではないか」という声もあった。実際、前日のドラフト1巡目では、ブロニーの名前を呼ぶ球団がなかった。
ブロニーはその代わり、今回のドラフトコンバイン(身体・運動能力検査)の時、パス能力と「バスケットボール知能」が良く、発展可能性が高いという評価を受けた。そして、2巡目の後半、指名候補として取り上げられた。米国スポーツ専門メディアESPNによると、ブロニーを指名する他のチームもあったが、ジェームズ親子のエージェントであるリッチポールが電話を回し「ブロニーが他のチームの指名を受ければ豪州リーグに行くという」という意を伝え、ブロニーは結局レイカーズに合流することができた。
身長203センチのレブロンは2003年の新人ドラフトでクリーブランド・キャバリアーズから全体1位指名を受けてNBA選手生活を始めた。ブロニー(187センチ)の指名順番は後ろから4番目だ。NBA史上、全体1位出身の父を持つ息子のうち、ドラフト順番が最も低い選手がブロニーだ。以前は、2000年1位のケニオン・マーティン(47)の息子、ケニオン・マーティン・ジュニア(23)が、2020年52位の指名を受けたのが最低記録だった。
任寶美 bom@donga.com